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2016年2月22日 (月)

夏のフェブラリーS

昨日の東京競馬場はコートが邪魔になるほどの暖かさに恵まれた。最高気温14.4度。それで思わず春の陽気だと口に出したら、隣の釧路馬主は「いや、夏だよ」と訂正してきた。たしかに空に浮かぶ雲は夏を思わせる。まさかの「夏のフェブラリーS」だ。

Tokyo 

そんな素晴らしい陽気なのに私の心は冴えない。なぜか。その原因は前夜に吉祥寺で飲んだこの一本にある。

Sake 

釧路馬主が持ってきた「北の勝 搾りたて」。極めて入手困難なこの一本を求めるため、発売日には道内各地からファンが店頭に訪れて極寒をものともせず行列を作るという。それは凄い。さっそく味わってみたい。

栓を開けると生酒特有の「シュッ」という音が響き、しかるのちにふくよかな香りが漂ってきた。若干トロリとした感じの濃厚な口当たり。これは美味い。しかも新酒だけに爽快さも兼ね備えており、いくらでも飲めそうな気がする。

だがその見かけに騙されてはいけない。アルコール度数は18度もあるという。「こりゃあ危ないな~。明日競馬行けくなるかもなぁ~」なんて飲み進めたら、危なくホントに来れなくなるところだった。とにかく二日酔いがひどい。細かい文字を読むと気分が悪くなるから新聞も読めない。こうなると春の陽気も夏の空もあったもんじゃない。

それでも何か胃に入れておこう。こんな状態でフェブラリーSを迎えるわけにはいかない。二日酔いにはカレーが効く。でもカレーライスを食べる気にはなれない。ならばと向かったのは『馬そば深大寺』。そこで注文したのは牛すじカレーそば。これなら二日酔いの胃でも食べられそうな気がする。

Umasoba 

パドックを見下ろすテラスで麺をちょっとだけ口に運び、よく噛んで、ひと口食べ終えるたびに水を飲んだ。それの繰り返し。それでどうにか汁まで飲み干すと、食べる前よりずいぶん楽になった気がする。あくまで気のせいかもしれないけど、二日酔いの問題点は気分そのものなのだから、それでよかろう。

ぼんやりした頭でモーニンの快走を見届けて、表彰式を見ることなく早めに競馬場をあとにした。身体にはまだ酒が残っている。さっきのカレーでは足りなかったか。それで隣の分倍河原まで出て『立来(たっくる)』で牛すじカレーうどんを食べることに。頑張れ牛すじカレー! 俺の二日酔いを差し切ってくれ!!

Tackle 

それにしても「北の勝」は美味かった。こんな目に遭っても美味かったと思える酒なんてそうはない。昨日のフェブラリーSを見た人は圧倒的な強さを見せたモーニンに酔いしれ、それに激しく迫ったノンコノユメの強さも印象に残っただろうけど、私はすっかり「北の勝」に酔いしれ、それに激しく迫った牛すじカレーの強さがありがたかった。それが私の感じた夏のフェブラリーS。印象というものは人それぞれだ。

 

***** 2016/02/22 *****

 

 

 

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