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2016年1月26日 (火)

鉛筆

鉛筆を買うという娘に付き合って、久しぶりに文具店の鉛筆売り場を覗いてみた。

私の知る限り鉛筆の濃さは17種類ある。H~9H、B~6B、そしてHBとF。私は小学校以来長らくFを愛用していた。だが、小学6年生の娘は2Bを買うという。なんでも学校から2Bを使うよう指導されてるらしい。鉛筆の濃さくらい個人の好みで決めさせればよいと思うが、それにしても2Bは濃過ぎの感がある。私の子供の頃はHBが主流で、2Bは「書写」の授業だけで使う特殊な一本だった。

暇に任せて文具店のオヤジに聞いてみると、たしかに30年前はHBが売り上げの半分以上を占めたが、今は2Bが半分くらいで、ついでBが4分の1を占めるという。濃くて柔らかい芯が好まれるのは、何も学校の指導のせいだけではなく「子供の筆圧そのものが下がっているからではないか?」とのこと。ちなみにFはほとんど売れないそうだ。ちょっと哀しい。

愛用の鉛筆はなかなか手放せないものだ。難関試験の修羅場を一緒に潜り抜けた一本だと思えばなおさら。選択問題で悩んだら直ちに愛用の鉛筆を転がした。すると自然に的中率の高い一本が手元に残る。だがしかし、共通一次試験でその勝負鉛筆を転がしたら、ほとんどが不正解で愕然とした。大一番での弱さは私の馬券運にも通ずる。そう思えばなお愛おしい。それでもなんとか志望校に合格できたのは不幸中の幸いであろう。今も鉛筆立てにはその記念すべき一本がちゃんと立ててある。

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ところで同じ鉛筆でも赤鉛筆はなぜか丸い。なぜだろう。赤鉛筆が六角形だと競馬場のオヤジどもがそれを転がして買い目を決め、負けた腹いせに「トンボ」とか「三菱」といった鉛筆企業に押し掛ける恐れがあるからだろうか―――?

そんなはずがあるわけない。そも鉛筆が六角形なのは、転がらないためと、持ちやすくするための二つの理由による。鉛筆を握った場合、親指、人差し指、中指の3点で押さえるので、面の数は3もしくは6がもっとも持ちやすい。

だが、赤鉛筆を含めた色鉛筆となると事情は異なる。「書く」というより「塗る」ために使われがちな道具だから、軸を丸くしてグリップの自由度を高めた方が便利。なおかつ色付きの芯は一般の黒芯に比べて柔らかいので、六角形よりも強固な円形の軸で包んで芯を守ってやる必要があった。競馬ファンの用途は考慮されてないのである。当たり前だけど。

私が小学生の頃は、筆箱に一本だけ赤鉛筆が入っていたものだが、最近の学校では赤鉛筆も使わないそうだ。競馬場でも赤鉛筆も見かけなくなって久しい。今ではサインペンやボールペンを使う人がほとんど。「赤鉛筆を耳に挟んだ……」なんていうステレオタイプな競馬オヤジの表現も、もはや死語になりつつある。

 

***** 2016/01/26 *****

 

 

 

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