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2016年1月12日 (火)

命名

年が明けて馬たちは1歳ずつ年を取った。各クラブでは明け2歳馬の馬名募集もスタートしている。「オルフェーヴル」とか「ドゥラメンテ」といった名前を考えた人は、いったいどういう気分になるのだろうか。ダービーの歴史に自分の考えた名前が刻まれるなんて、ちょっと想像がつかない。

実を言うと、私の所有馬以外で私が名付け親になった馬は何頭かいる。いるのだが、それが活躍したためしがない。JRAでは未勝利。地方でもひとつかふたつしか勝ってないのではないか。数年前までは毎年のように名前を考えて欲しいと頼まれていたのに、近年では依頼がパッタリと途絶えてしまったのも、馬たちの成績を見れば当然という気がする。

命名のセンスが良い人というのは、心に響くようなフレーズがあると、必ずメモを取って残しておく。「おっ! ソレいただき!」というようなフレーズがあっても、メモしておかなければいつの間にか忘れてしまいますよね。それで私も忘れぬようにとメモに書き留めるのだが、そのメモ用紙を忘れてしまうのだから話になならい。

競走馬の命名にはルールがあってカタカナ9文字以内。「以内」というからには「ア」のようなカタカナ1文字もアリかというと決してそうではなく、現在では「馬名として相応しくない」という理由から登録段階でハネられる。かつて「ヤ」という名前のアラブ馬が当時の中央競馬会で出走したという記録が残されているものの活躍した形跡はなく、それ以降は登録さえされていないはずだ。

その一方で、1968年にはそれまで馬名に認められなかった拗音と促音が認められるという出来事も起きている。有馬記念を勝った名牝スターロッチが「スターロツチ」と表記されていることに違和感を覚えるファンは少なくあるまい。実際「ヴ」という文字の使用が認められたのもつい最近のことで、世が世ならエアグルーヴやネオユニヴァースも、「エアグルーブ」「ネオユニバース」だったかもしれない。

Neo 

馬名というのは、競走馬を便宜的に規定するための記号ではない。だからこそ冠名の濫用が批判の矢面に立ったり、安易な―――あるいはふざけた―――命名に対し、ファンは嫌悪感を抱くのであろう。たかだか馬の名前と軽んじてはならない。サラブレッドという高貴な生き物に対する人間の礼節が問われる問題である。

 

***** 2016/01/12 *****

 

 

 

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