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2016年1月 6日 (水)

肉フェス in 東京競馬場

昨年末の有馬記念当日のこと、東京競馬場(パークウインズ)をぶらぶら歩いていたら、こんな案内板が目に留まった。

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案内板に従って馬場内に行ってみると、なんと「肉フェス」を開催中ではないか。駒沢公園やお台場では見かけるが、競馬場での開催となると聞いたことがない。

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ともあれ、さっそく食券を購入し……、

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並んだ先は……、

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そう、春秋の肉フェス本戦で4連覇中の『門崎熟成肉・格之進』さん。昨今の熟成肉ブームの火付け役となったお店でもある。

熟成とは食品を貯蔵している間にさまざまな変化が起こり、味や香りが良くなること。昔はチーズなどでしか聞くことがなかったが、昨今はむしろ食肉用語の感が強い。霜降りよりも赤身が好まれる昨今の健康志向も後押しして、熟成肉ブームは留まるところを知らない。

熟成が進んだ肉は酵素のたんぱく質の分解が進み、核酸系のうまみ成分であるイノシン酸がたくさん生成され旨味が増す。同時に肉の繊維も軟らかくなりから一石二鳥だ。だが、さらに時間が経過すると、イノシン酸自体の分解が進み、別の物質に変わってしまう。結果、旨味は山型のカーブを描いて低下してゆく。つまりはその見極めが大事ということになる。

実際に食べてみれば、なるほど旨い。外側の焼けた部分の香ばしさ。ココナッツにも似た赤身独特の香り。さらに適度な弾力と歯応え。大昔の馬券発売窓口の1番人気を思わせる、その圧倒的な人気ぶりもこれなら頷けよう。なにせ他の店舗は肉の枚数増量をアピールしているのに、客がひとりもいなかったりするのである。私は穴党を自負する人間だが、ここでは本命に走ってしまった。だが、そのことを悔いるつもりはない。

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課題を挙げるとすれば価格であろうか。この分量で1400円。他の肉フェスと同じ価格設定とはいえ、諸物価高騰の競馬場にあっても割高感は拭えない。2店ハシゴで2800円。100円ずつの馬連BOXで8頭も選べてしまう金額に、「肉フェス」を知らぬ競馬ファンは一様に驚きを隠そうとしなかった。寒空に20分の行列の果てにようやく皿を受け取って、「これじゃあ足んねぇよ!」の声も。「肉足りてる?」の宣伝文句は、競馬ファンにはイマイチ伝わらなかったようだ。でも、またやってください。

 

***** 2016/01/06 *****

 

 

 

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