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2015年12月30日 (水)

シンデレラ2015

「ブルーチッパー号は蹄鉄の打ち替えを行いますので、馬場入りが遅れます」

東京シンデレラマイルの出走各馬が返し馬を始めたちょうどその頃、場内アナウンスがブルーチッパーのアクシデントを伝えた。

1番人気は3歳牝馬のララベルだが、ブルーチッパーも3.5倍で2番人気につけている。それに次ぐ3番人気がスターローズの19.7倍だから、場内がざわめいたのも無理はない。圧倒的な2強なのである。そうこうする間に「打ち替えに時間を要しています」とのアナウンス。ざわめきはどよめに変わった。

だがしかし、先週の浦和・ゴールドカップを思い出してほしい。圧倒的1番人気のソルテが馬場入場直後に放馬。カラ馬のままトラックを1周半余り走ったのち馬体検査を経てレースに挑んだが、終わってみれば5馬身差の圧勝である。強い馬は少々のアクシデントに動じることはない。

無事に蹄鉄を打ち終えたブルーチッパーが馬場に入ってきた。ほどなくして発走のファンファーレが鳴り響く。ブルーチッパーは最内枠を利してハナへ。2番手にララベル。早くも一騎打ちか?

直線は2頭が馬体を併せての叩き合い。

Mile1 

いったんはララベルが前に出たようにも見えたのだが……、

Mile2 

並んで抜かせないのがブルーチッパーの真骨頂。見事な差し返しで今年のシンデレラとなった。

Mile3 

しかし両馬とも見事に脚の運びが揃ってますね。まるでシンクロナイズド・スイミングを見ているよう。さすが同厩の2頭。途中から併せ馬のようなリズムになってしまったのだろうか。

スタートから軽快に逃げ、直線では1番人気馬の追撃を受けて立って、交わされながらも差し返す。そのレースぶりに夏の川崎・スパーキングサマーカップを思い出した方もいたに違いない。あの時、ブルーチッパーの手綱を取っていたのは真島大輔騎手だった。ブルーチッパーのしぶとさはじゅうぶん知っていたはず。それで差し返されたのだから、悔しさは倍増であろう。

見ていた限り蹄鉄の打ち替えの影響はなかったように思える。「シンデレラマイル」だけに、靴が脱げるという事態は吉兆だったのかもしれない。

 

***** 2015/12/30 *****

 

 

 

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コメント

さっさん様

コメントありがとうございます。こちらこそ一年間ご愛読いただきありがとうございました。ぜひとも良いお年をお迎えください。

私はこれから大井で2015年最後の仕事ですhappy01

投稿: 店主 | 2015年12月31日 (木) 09時48分

一年間、楽しい記事をありがとうございました。そしてお疲れ様でした。

毎エントリーそうですが、特に『スポーツ・オブ・キングス』と、『馬も救ったイベルメクチン』の記事は、目を開かれる思いでした。

どうぞ良いお年をお迎え下さい。

投稿: さっさん | 2015年12月31日 (木) 09時37分

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