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2015年12月13日 (日)

エイシンヒカリ38倍に思う

10頭の日本馬が参加した香港国際レースは、香港マイルをモーリスが勝つと、続く香港カップでエイシンヒカリとヌーヴォレコルトがワンツーフィニッシュの快挙。2頭の馬連は104倍の万馬券となった。

来年秋から日本馬が出走する海外レースの馬券を国内でも買えるようになることは周知の通り。対象レースの最終発表はまだないが、来年の香港国際レースが含まれることは間違いない。そうなった場合、エイシンヒカリの単勝がよもや38.7倍もくつことはなかろう。

当初は、海外のブックメーカーのように、JRAなどが独自にオッズを付けて馬券を販売できるような方向で法案を提出するとみられていたが、最終的にそれは見送られた。つまりオッズは国内の投票分だけで決まる。となれば、実際の能力差はさておき日本馬が人気を集めることは避けられまい。その分、現地での本命馬が高いオッズになる可能性もある。馬券の買い方は人それぞれだが、儲けようと思うなら普段から海外の競馬事情に目を向けなければならない。

かつてジャパンカップが創設された頃は、「馬券はケン」というファンも珍しくはなかった。初めて見る外国馬。聞いたことのない血統。技量の分らぬ騎手。これではとても手が出せない。今のようにネットで簡単に海外の競馬の情報を手に入れることができる時代ではなかったせいもある。だが、日本のファンは偉い。あっと言う間にジャパンカップを攻略してしまった。勉強しなければジャパンカップは当たらない。それなら詳しくなってやろうじゃないか。それが日本の競馬ファンの姿なのである。

専門紙もスポーツ新聞も、そんなファン気質をよく知っている。だから、来年から日本で発売される海外のレースについては、日本のGⅠレースと同じように馬柱を組み、予想を載せる準備を進めているのだそうだ。ファンには朗報であろう。

だが、断っておくがこれは簡単なことではない。なにせどの新聞も「フルゲートは最大で18頭」というシステム上の縛りがある。これを解くのは意外に難しい。9文字を超える馬名はジャパンカップで経験済みだが、日本とは数も種類も異なる馬場状態の表記や、「着順なし」(公式記録に着順が残らないケース)の扱いなど、日本の競馬慣習では有り得ないケースへの対応にシステム改修は艱難を極めているそうだ。だが、そのおかげで、現地のオッズと変わらないとは言わないまでも、極端な「日本馬贔屓」にはならない可能性もある。それを左右するのは全体のパイ。すなわち売り上げにほかならない。

実は今年のフェブラリーSの馬券は豪州のニューサウスウェールズ州でも発売されていた。だが、その売り上げは220万円程度だったという。自国の馬が出走していないとはいえ、これはいくらなんでもひどい。これでは正しいオッズなど生まれない。

Kenzan 

農水省は1レース当たりの売り上げを20億円程度と見込んでいるが、「やってみなけりゃ分らない」というのが当事者の本音だろう。日本馬のオッズが低すぎると嘆く貴兄は、現地での応援を強く勧める。1995年に香港国際カップを勝ったフジヤマケンザンは単勝8番人気、98年のミッドナイトベットに至っては12番人気だった。これなら飛行機代にホテル代を加えて、ついでに高級レストランでフカヒレを食べても、まだ十分におつりが出る。今回現地でエイシンヒカリを買った人も、今ごろきっと現地観戦の醍醐味を味わっていることだろう。

 

***** 2015/12/13 *****

 

 

 

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