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2015年11月11日 (水)

多頭数のち少頭数

京王杯2歳Sは、1997年まで「京成杯」の冠名で行われていた。最後の京成杯3歳Sを勝ったのはグラスワンダー。9頭立てとはいえ2着に6馬身差だったから凄い。

その前年。マイネルマックスが勝った年は8頭立てだった。ビッグファイトが勝った1990年は6頭立て。ダイシンフブキが勝った1985年に至っては寂しさも極まる5頭立てである。とまあこんな具合に、昔から京王杯2歳S(京成杯3歳S)といえば少頭数が常だった。

だが、今年は史上初めてフルゲートの18頭立てである。信じられないことに除外馬も出た。ならば勝つのは18号馬かもしれない―――。そんな思いが頭を過ったが、既にファンファーレは鳴っている。私のひらめきは、やって来るのがいつもワンテンポ遅い。

Ko 

勝ったボールライトニングは、2歳サイアーランキング独走中のダイワメジャー産駒。新馬を勝っていきなりGⅡという相手関係に加え、初めての長距離輸送に大外18番枠と、クリアすべき課題は多いように見えたが、そんな外野の声を笑い飛ばすかのような楽勝ぶり。やはりフルゲート必至であろう朝日杯FSに向け、陣営の自信が膨らむレース内容であったに違いない。

一転して、翌日の百日草特別は7頭立てと寂しい顔ぶれとなった。登録段階では10頭の登録があったはずだが、プランスシャルマンがいては相手が悪いとばかりに回避馬が続出。このレースにひときわ強い思い入れを持つビッグレッドファーム系の馬は残ったが、それでも興味の薄らぐ一戦となった感は否めない。

Hyakunichi 

レースは、大方の予想通りプランスシャルマンの快勝。単勝1.3倍の割には詰め寄られた感があるが、陣営とすれば賞金加算に成功すれば御の字であろう。むしろレースが成立したことに安堵しているだろうか。

もともとこの秋の2歳中距離路線は頭数がなかなか揃わない。シルバーステートが勝った紫菊賞が8頭立て。萩Sに至っては5頭立てである。除外馬まで出た京王杯を顧みればその差は歴然だ。

こうなった理由は様々あろうが、2歳サイアーランキングの異変と無関係ではあるまい。

トップを走るダイワメジャーは既に28頭が勝ち上がり33勝を挙げている。昨年の2歳成績が20頭で22勝だから、1か月半を残して既に昨年の成績を大きく超えているわけだ。さらに、ランキング2位に甘んじるディープインパクトに猛然と迫るのが、昨年2歳サイアーランキング13位だったキンシャサノキセキ。彼もまた昨年に並ぶ勝利数を既に挙げている。

そう思いつつ、あらためて京王杯の出馬表を見てみれば、ダイワメジャー産駒4頭にキンシャサノキセキ産駒も4頭。しかも結果は両種牡馬のワンツーフィニッシュではないか。思えばどちらも「JRA賞最優秀短距離馬」のタイトルを引っ提げて種牡馬入りした韋駄天。これなら京王杯のフルゲートも頷けよう。ひょっとしたら、来年のNHKマイルカップはクラシックより狭き門となるかもしれない。

 

***** 2015/11/11 *****

 

 

 

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