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2015年10月 9日 (金)

ウォーエンブレムへの餞別

明日からいよいよ秋の東京連続開催がスタート。新設重賞の「サウジアラビアロイヤルカップ」で幕を開ける。

サウジアラビアロイヤルカップと言えば、昨年までは富士Sのサブタイトルだった。もっと前には春の東京ダート1600mのオープン特別にその名が使われていた時期もある。それが今年は突然に2歳重賞の名称となった。かろうじて「どれもマイル戦」という共通項はあるにせよ、ちょっと節操がないような気がしなくもない。

しかも、今回のサウジアラビアロイヤルカップは「第1回」だという、それでは前身とされる「いちょうS」はどこへ消えたのか? 名前の変更だけなら前身となる重賞の歴史を引き継いで「第2回」のはず。そもそも、今回の名称変更は日本とサウジアラビアの外交関係樹立60周年を記念して実施された。ならば来年は再び「いちょうS」に戻すのか? だとしたら、それは第何回なのか? 釈然とせぬ思いを引きずったまま、明日のレースの検討をしている。ダイワメジャー産駒のアストラエンブレムが人気を集めそうだ。

サウジアラビアの競馬を見に行ったことはない。だが、世界的なオーナーが大勢いらっしゃる国ということくらいは知っている。今年のフランスダービー馬ニューベイ、フランケル、エンパイアメーカー、ダンシングブレーヴ。サウジの王族が所有された名馬は列挙に暇がない。

2002年の米2冠馬ウォーエンブレムも、サウジアラビアのアーメド・ビン・サルマン・ビン・アブドルアジズ王子の所有馬だった。だが、それはケンタッキーダービー以後のこと。王子がウォーエンブレムを購入したのは、ケンタッキーダービーのわずか3週間前である。「勝ちたいと思えば、誰だって買うだろう」。王子の放ったその言葉は、一般には下品とも受け止められかねないが、競馬界ではよくあること。むしろ核心を突いている。

Waremb_2 

ウォーエンブレムは引退後に種牡馬として来日。成績はもちろん、その風貌からもポスト・サンデーサイレンスの期待が高まったが、ごく一部の牝馬にしか種付け興味を示さないという致命的な癖の持ち主だった。血統登録された産駒は、わずか121頭に留まる。そんな彼は13年間に渡る日本での生活を終え、まさに今日、成田空港から米国に向けて飛び立った。

それでも、数少ない産駒からブラックエンブレムが秋華賞を勝つのだから、秘めたる遺伝力は相当なものがあったに違いない。明日のサウジアラビアロイヤルカップで人気を集めそうなアストラエンブレムは、そのブラックエンブレムの産駒。レース発走の頃には、もうウォーエンブレムは故郷の土を踏んでいるだろうか。ともあれ偉大な祖父にゆかりの深いレース名でもある。餞別代りのタイトルをプレゼントしたい。

 

***** 2015/10/09 *****

 

 

 

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