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2015年10月21日 (水)

監督退任

まずはこちらの予想をご覧いただきたい。

 2012年 有馬記念
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 ◎ゴールドシップ
 ○ルーラーシップ
 ▲スカイディグニティ 
 △トレイルブレイザー
 △オーシャンブルー
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 馬単◎△5200円
 三連単◎△○24250円

 2013年 有馬記念
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 ◎オルフェーヴル
 ○ゴールドシップ
 ▲ウインバリアシオン
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 馬単◎▲1020円
 三連単◎▲○5240円

いずれもちゃんと活字になって新聞紙面に掲載された予想である。10番人気のオーシャンブルーを拾った2012年も、3点予想で上位3頭をピタリと当てた2013年も、どちらの予想も素晴らしいと言うほかない。

Arima 

いったい誰の予想かお分かりになるだろうか。実は和田豊・前阪神監督の予想。有馬記念ともなると各界の著名人の予想が紙面を賑わすものだが、本職でないにも関わらずここまで見事な予想をされるとは、正直驚きを禁じ得ない。さすがは勝負師。ここ数年続いた「ここぞというところで勝負弱い」というタイガースの評価は、和田さん個人の勝負運とは無関係に違いない。少なくとも私はそう思う。

ここ数日、プロ野球では監督の退任劇が相次いだ。日本シリーズ前だというのに、スポーツ紙の一面は監督人事のネタで埋め尽くされている。

都合12年間に渡り巨人を率いた原辰徳監督も、「新陳代謝が必要」との言葉を残してユニフォームを脱いだ。原さんもまた大の競馬ファンである。「バッテリーが折り合いを欠いた」。「行きたがる気持ちは分かるが、ここは手綱を抑える時期」…等々。競馬に喩えたコメントは数知れない。基本的にGⅠレースは必ず馬券を購入するし、背番号にちなんだ「8-8」のゾロ目は必ず買っているという。

忘れられないレースのひとつが1990年の有馬記念だそうだ。それまで無敵の強さを誇っていたオグリキャップが、あの年突然勝てなくなった。もうオグリは終わった。皆がそう口を揃える中、それでも最後の最後に有馬を勝った。それはまさに奇跡と呼ぶにふさわしい復活劇だった。

馬が走る。そこに自分のドラマを重ね合わせることができる。そこに競馬の楽しさがある。

オグリが有馬記念で奇跡的な復活を遂げたこの年、当時現役だった原辰徳選手は開幕直後の肉離れで1か月間の戦線離脱を余儀なくされた。本塁打はプロ入り10年目にして最少の20本。しかも日本シリーズでは西武に4連敗の屈辱も味わっている。そんな時にオグリキャップの劇的な勝利を目の当たりにすれば、共感するところもあろう。しかもゼッケンは自分の背番号と同じ「8番」。奇縁、それ以上のものを感じてもおかしくはない。

なのにオグリの馬券は買っていなかったそうだ。そう言って豪快に笑うところが、いかにも原さんらしい。「馬券は馬に飼い葉を買ってあげているようなもの」。そう言ってはばからない人である。「無駄な運を野球以外で使いたくない」とも言っていた。ならば馬券は当たらない方が良いに決まってる。そういう意味では、和田さんは少し当たり過ぎたのかもしれない。

 

***** 2015/10/21 *****

 

 

 

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