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2015年9月27日 (日)

ダンゴの話

今宵は十五夜。月見の風習は奈良時代ごろに中国から伝わり、平安時代には貴族の遊びとして流行、鎌倉時代には武士や庶民にも広がった。その後は豊作への感謝祭として日本人の生活にすっかり定着し、稲穂に見立てたススキと、満月のように丸い団子や里芋を供える風習が各地に残っている。

そこで我が家も近所の多摩川までススキを刈りに行ったのだが、どこにも生えてない。たしか去年もそうだった。10年前は河原一面に生えていたのに……。だが、子供たちに言わせれば、お月見のススキは生花店で買うものらしい。なんか釈然としないが、ススキがダメならせめて団子は自分たちで作ろう。それで朝から家族揃って団子作り大会と相成った。

競馬予想に使われる◎○▲×△の印を「ダンゴ」と呼ぶのをご存じだろうか。由来はもちろん、予想欄に並んだその形状が串に刺した団子の形に似ているから。ゆえに競馬記者は「ダンゴ打ち」とも呼ばれる。

Dango 

競馬専門紙に予想の印があるのは日本独自とされる。欧米の競馬新聞では馬ごとの単勝配当が記載されている程度。だが、この日本が世界に誇る文化も、考案者や始まりの時期はよく分かっていない。JRAの物知りに聞けば、こうした記号は学校の通信簿をヒントにしたという説があるそうだ。もしそうだとすれば予想欄の印を見る目も変わってくる。己の通信簿を客に曝される馬たちは、なんとも気の毒でならない。

◎が本命、○が対抗、▲か×が単穴(1着か着外)、△が複穴(2、3着候補)とするのが、おおまかな約束事。だが、馬券の種類が増えた昨今では△が4~5個に★とか△を二つ重ねたような(二重△)記号も増えた。なにせ3着まで予想しなければならないご時世である。予想欄に印が増えた現状をほくそ笑んでいるのは、間違いなく主催者であろう。どうしたって買い目は増える。

昼間は雲に覆われていた東京上空だが、夜になってぽっかり月が浮かんだ。月見も大事だが、今日の反省も疎かにしてはならない。それで競馬予想紙のダンゴを見ながら団子を食べた。月見と言えば、今日の阪神10Rに行われたムーンライトハンデキャップである。勝ったのはウインリバティで、予想紙にダンゴを並べたレッドオリヴィアは3着。個人的には11着に敗れたアドマイヤドバイに注目していた。なにせお父さんはあのアドマイヤムーン。そういえば彼が札幌2歳Sを勝ったのは10年前のちょうど今頃だった。

Admire 

団子を食べつつ秋の夜長は更けてゆく。中秋の名月はもちろん素晴らしいが、「砂漠の月」と呼ばれた名馬に思いを馳せるお月見も悪くはない。

 

***** 2015/09/27 *****

 

 

 

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