« 大根馬券師の悲哀 | トップページ | ひと夏の成長 »

2015年9月20日 (日)

秋の風

今日は中山の10レースに初風特別が行われた。一陣の風が運ぶ細波をイメージできれば馬券も取れたかもしれない。勝ったのは3歳牝馬のサザナミだった。

「初」のつくレース名は初音、初茜、初霞、初凪、初富士、初春、初咲、初日の出、初夢と数多いが、どれも1月から2月の年始に行われるのが一般的。だが、この初風特別に限れば9月の中山開催で固定されている。それを不思議に思われる方もいらっしゃるのではあるまいか。

「初風」とは秋に限らず季節の初めの風のことを指すが、実はその中でも秋の風を指すことが多い。残暑もようやく終わりという頃合いに初めて秋を感じるような、そんな爽やかな風のこと。歳時記でも初秋の季語とされている。

2001年の初風特別を勝ったのは牝馬のティエッチグレース。8番人気という低評価を覆しての快勝だった。

Thgrace 

勝ち時計1分7秒3は、当時の中山の高速馬場を加味しても相当に速い。のちにBSNオープンやバーデンバーデンCを勝ち、アイビスサマーダッシュでもあわやの2着に逃げ粘ったスピードの片鱗を見た思いがする。まさに風の如き速さ。「初風」と呼ぶには余りに強烈だった。

ちなみにティエッチグレースは、翌年の初春賞も勝っている。それを持ち出して「ティエッチグレースは“初モノ”に強い」みたいな話を仕立てようかと思ったら、初霜特別にも出走して4着に敗れていることに気付いてしまった。物事はなかなか思うようにいかない。

暑さ寒さも彼岸まで。今日は彼岸の入りでもある。日なたはまだ夏の欠片が残っているが、日陰に入るとさすがに涼しい。中山の馬場を吹き抜ける風はまさしく初風の趣であろう。明日はセントライト記念。ガラス張りのスタンドではなくできればコースの近くに立って、初風をその肌に感じつつ、風のように駆け抜ける3歳馬たちに声援を送りたい。

 

***** 2015/09/20 *****

 

 

 

|

« 大根馬券師の悲哀 | トップページ | ひと夏の成長 »

競馬」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 大根馬券師の悲哀 | トップページ | ひと夏の成長 »