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2015年9月 9日 (水)

矢野貴之騎手が戸塚記念制覇

横殴りの雨が馬場を叩く中で行われた昨夜の戸塚記念は、先行したミスアバンセが最後の直線で先頭に立ち、4連勝で重賞初制覇を果たした。

Avancer_2 

手綱を取っていたのは矢野貴之騎手。もともと同馬は真島大輔騎手とのコンビで連勝街道を進んできたのだが、真島騎手が同じ椎名広明厩舎のゴーオンに乗ることが先に決まっていたため、矢野騎手に依頼が回ってきたという経緯がある。自らの手綱で黒潮盃を勝ったブラックレッグが戸塚記念を回避した途端に有力馬の手綱が回ってきた事情を知る人からは、「(矢野騎手は)運が良い」という声も聞こえた。とはいえ、テン乗りで結果を出すことは決して簡単なことではないのだし、そもそも矢野騎手のこれまでの歩みは、幸運ばかりだったわけでは決してない。

彼は2002年に高崎競馬場で騎手デビューを果たした。その年にいきなり23勝を挙げて、一躍注目を浴びる存在となる。

Yano1_2 

だが、そのわずか3年後に待ち受けていたのが、所属競馬場の廃止という試練だった。2005年2月に大井の高橋三郎厩舎に移籍。その年の5勝という勝利数は、JRA所属の武豊騎手(7勝)より少ない。ちなみに内田博幸騎手はこの年464勝を挙げて南関東リーディングを獲得している。試練はその後も続いた。

移籍してきたばかりで騎乗数に恵まれなかったのは事実。矢野騎手自身もまだ若かった。腐ってしまってもおかしくないし、実際危ないところだったとも聞く。かつて高崎競馬で矢野騎手と一緒に口取り写真に写る機会があった私は、彼の動向が気になって仕方なかったのである。

Yano2_2 

だから、ここ数年の彼の躍進ぶりを見るのは嬉しい限り。南関東4場での勝利数は年を追うごとに倍増している。昨夜の戸塚記念が今年の125勝目。特筆すべきはその3分の1を大井以外の3場で挙げていることであろう。数年前までは彼が大井以外で勝つシーンを見ることなど、ほとんどなかった。ちなみに大井に限れば現時点でリーディングトップを独走中。タイトル獲得に向けて一鞍一鞍を大事に乗りたい。

 

***** 2015/09/09 *****

 

 

 

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