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2015年9月 1日 (火)

穴子の悲劇

先週日曜も何だかんだで場外の東京競馬場で日中を過ごした。冷たい雨の降る暗い空の下、ターフビジョンを眺めてはため息の連続。好きでやっていることとはいえ、これ以上悲しい日曜の過ごし方を探せと言われても、「仕事」以外にはなかなか思いつかない。

Stand

夏競馬最後の週だというのに、こう肌寒くては冷たいうどんなど食べていられぬ。それで、久しぶりに温かいうどんを食べることにした。トッピングも熱々の天ぷらがよろしい。それで、穴子天を頼んだら、「これから揚げますんで」という声が返ってきた。これは嬉しい。油から揚げたばかりの天ぷらに「シューッ」とツユをかけた天ぷらうどんほど美味いものはない。

そんで渡されたのがこの一杯。

Udon

パッと見ておかしいと思いませんか? 普通天ぷらというのはたいてい黄色っぽい。競馬場の使い古した油なら、茶色とか、こげ茶色とか、下手したら限りなく黒に近くなってもおかしくない。なのに、この白さ。箸でちょっと押したらサクッと割れる―――なんてことは全くなくて、ふにゃりと曲がる。

恐る恐る一口食べてみた。すると案の定火が通ってない。私は鰻屋の家系に育っているので、鰻や穴子の生が禁忌であることくらい知っている。穴子の血にはイクシオトキシンという毒が含まれているのである。とはいえ、それはあくまで活穴子の場合。これはおそらく韓国産の業務用であろうから、それくらいの処理はしてあるはず。だが、私のつたない文章で、生の衣の味を表現することはとてもできない。このブログは「悪口を書かない」を旨としているから、店の名前は敢えて伏せる。きっと何かの間違いだったのだろう。

結果、穴子が“当たる”ことはなかったが、馬券の方もまったく当たることはなかった。3場合計36レースに手を出してまさかの全敗。しかも新潟最終レースの直後に水沢の10Rにまで手を出してしまい、1日37敗という歴史的敗北を喫してしまったのである。

馬券の負けを半ナマの穴子天のせいにするつもりはないが、穴子というのは我々穴党にとっては神聖な食材でもある。穴の神様にそっぽを向かれてはたまったものではない。これは食べ直しをしておいた方が良いのではないか。それで翌月曜日、わざわざ東府中の『平次のおうどん』へ出向いた。府中の穴子の仇は、府中の穴子で果たさねばならない。たしかこの店は揚げたてを食べさせてくれるはずである。

心配事がひとつ。いま時計は午後3時を過ぎている。それで念のためにお店のホームページを確認したら、営業時間に関する記載がない。そんなワケあるか? だが、どう探しても見当たらないのである。それで仕方なく「ぐるなび」や「食べログ」のサイトで確認してみる。するとどちらも「月~日 11:00~21:00 (年中無休)」となっていた。ひとまず安心し、ようやくお店に辿り着くと……。

Heiji

むむっ!?

Kanban

ふざけんな!!angry

しかし店の前で怒りをたぎらせたところで、看板が「営業中」に変わるわけでもない。それで、シクシク泣きながら府中まで歩き、牛丼を食べて腹を満たした。穴の神にのみならず、あらゆる神に見放された気持ちがしないでもない。こういう時は何を選んでも裏目に出るのであろう。しばらく馬券と食べ歩きは控えた方がよさそうだ。

 

***** 2015/09/01 *****

 

 

 

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