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2015年9月10日 (木)

メガネの悲哀

一昨日の戸塚記念は、台風18号の影響で雨が降り続く中で行われたわけだが、その雨は2日後の今日まで間断なく降り続いている。その間、川崎市には大雨洪水警報、土砂災害警戒情報、そして昨夜はついに避難勧告まで発令された。小向のトレセンも水没。被害を受けられた関係者の皆様には、謹んでお見舞い申し上げます。

Rain 

それにしても最近の関東地方は雨ばかり。競馬場ではいつも傘を持ち歩いてるような気がする。戸塚記念のレース中も雨は小康状態になっていたとはいえ、しっかりと霧雨が場内を舞っていた。

馬場を叩きつけるような豪雨も辛いが、メガネの人間にとっては、風に舞う細かな霧雨というのは豪雨と同じくらい嫌なもの。ジョッキーのゴーグルみたいに、重ねて着用し、濡れたら捨てるというわけにもいかない。この時ばかりは「メガネって面倒臭いよなぁ」と痛感する。

騎手にメガネはいない。競馬学校入学には裸眼で0.8以上の視力が必要だし、その後に視力が落ちればレーシック手術を受けることを迫られる。競馬に限らず、アスリート全般にとって視力は命でもある。

視力が命という点では競馬場の決勝審判委員も同じ。言うもまでもなくレースの着順を判定する係の人。この仕事を任されるための最低条件は視力。決勝審判委員にもメガネはいない。

彼らはスタンドの最上部、ゴール正面に設置された決勝審判室から入線順位に目を凝らしている。委員は3人で構成され、縦一列に並んでゴールの瞬間を見極め、ノートに全着順をすばやく書き取る。実況アナウンサー同様、事前に騎手の勝負服、ブリンカーやシャドーロールの有無、馬の毛色などの特徴を頭に叩き込んでおかねばならない。

ゴール板から遙か遠く離れたスタンド上階からスローVTRにも頼らずに全頭の着順を判断するなんて私には到底できぬ芸当である。最近はスタンドから競馬を見る機会が増えた私だが、コースを走る馬のゼッケンを読み取ることはできない。数字の「3」と「6」と「8」はすべて同じに見える。勝負服でかろうじて判別しているという状況だ。

ちなみに決勝審判委員が一様に「難しい」と声を揃えるのは中山競馬場。直線が短くて大勢を把握するゆとりが短い上、ゴール前に急坂がある影響でゴール寸前での大逆転がしばしば起きる。それはカメラマンでも同じこと。大外の追い込みに常に注意を払わなければならないのは、意外にも東京ではなく中山なのだ。

Ah 

そんな中山の秋開催がいよいよ明後日から始まる。雨ばかりの昨今ではあるが、おかげで暑さもひと段落。すっかり秋らしくなった昨今なら、「オータムハンデ」の季節にふさわしい。

 

***** 2015/09/10 *****

 

 

 

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