« 【夏は冷やして⑤】肉うどん | トップページ | 上がり32秒5のインパクト »

2015年8月23日 (日)

引退馬の余生を考えよう

毎週土日は府中場外で時間を潰すという夏を過ごしていたが、馬のいない競馬場にいいかげん嫌気が差したので、無理を押して新潟までやってきた。

Dsc_2558 

「無理を押して」というのは、いろいろな予定をキャンセルしてという意味。多少の社会的義理を欠いてしまう結果と相なったが、ストレスで死んでしまっては元も子もない。

それでも新潟に来ようと思ったのは、ニルススタンド2F西側特別スペースで開催されている「引退馬の余生を考えよう企画展」を見んがため。「シャドウ」の冠で知られ、新潟馬主会の会長職にもある飯塚知一氏が実行委員長となり、引退馬を支援する活動と引退馬の近況をパネルで紹介しているのである。

Dsc_2547 

飯塚オーナーは、引退した所有馬のうち繁殖や地方に行くことのできない馬を、乗馬クラブに預けて自ら乗ってもいらっしゃるが、オーナーと私の共通の知人にも、クラブで一口出資していたホワイトチェイサーという牡馬が引退にするのにあたり、自ら乗馬として引き取ったという奇特な方がいる。言っておきますが、その知人の方は普通のサラリーマンですからね。簡単にできることではない。

White 

そんなことを思い出していたら、なんと今日の新潟に「ホワイトチェイサー」という馬が出走していたんでひっくり返った。ただしこちらのホワイトチェイサーは牝馬。母シュンサクヨシコということは、あのヒシミラクルの妹か。8レースの500万条件に出走してしんがりに敗れたが、まだ5歳。先はある。

かく言う私も、かつて所有した馬の引退後に引き取り手を探して乗馬クラブを訪ね歩いたり、自分で抱え込んだりもした経験を持つので、それがどれほどたいへんであるかも知っているつもり。だからこうした活動には興味があるし、また多くの競馬ファンの方に知って欲しいと思う。

昨年、JRAで1勝もできず抹消された3歳馬は2700頭以上。地方移籍や繁殖入り、あるいは乗用馬への転身など、さまざまなセカンドキャリアがあるとはいえ、勝てなかった馬の多くは廃用となってしまう。生産頭数が減少の一途を辿る昨今、牝馬だからといって生まれ故郷の牧場に戻れる時代でもない。華やかなレースの裏には厳しい現実が存在する。

今年の3歳未勝利戦も残りわずか。今日の新潟で走った未勝利馬の大半も、まもなく同じ問題に直面するだろう。6着以下に敗れた馬は既に直面していると言って良い。この時期の新潟であるがゆえに、企画展の内容はより痛烈に胸に突き刺さった。展示は新潟開催最終日の9月6日まで。新潟競馬場にいらっしゃることがあれば、ぜひともご覧いただきたい。

 

***** 2015/08/23 *****

 

 

 

|

« 【夏は冷やして⑤】肉うどん | トップページ | 上がり32秒5のインパクト »

競馬」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 【夏は冷やして⑤】肉うどん | トップページ | 上がり32秒5のインパクト »