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2015年8月10日 (月)

カジノドライヴの芝適性

8月も半ばに差し掛かり、各地で2歳馬たちが続々と勝ち上がっている。

昨日のJRAの2歳戦では、4頭ものダイワメジャー産駒が勝利を挙げた。これでこの2歳世代では12頭が勝ち上がったことになる。2歳サイアーランキングではトップを独走。2位のディープインパクト産駒が6頭だからダブルスコアをつけている。厩舎でくつろぐダイワメジャーの姿も、どことなく余裕が感じられる。

Mejar1 

だが、こうした状況は毎年のこと。たいてい12月までダイワメジャーが先頭を走り続けながら、最後には2歳GⅠを勝ったディープインパクトに差し切られるというパターンが続いている。

ダイワメジャーの産駒は父に似たタイプが多い。筋肉が豊富にあり、骨量も多く、総じて体質は丈夫で育成の時季を順調に過ごす。だから早い時期からデビューできるし、結果も伴う。一方で素軽さに駆け、豊富なスピードを持ちながら、意外にそれを持続させることができない。それで距離の壁にぶつかったり、切れ負けしてしまうことになる。現6歳世代の初年度産駒はJRA重賞を11も勝ったが、その後は、5歳世代4勝、4歳世代1勝と尻つぼみ。現3歳世代は重賞を勝っていない。そろそろカレンブラックヒルを凌ぐ大物の登場を期待したい。

ダイワメジャーと同じ厩舎にいるこちらの種牡馬は、産駒がデビューの年を迎えたカジノドライヴ。

Casino1 

コウエイテンマが早々に勝ち上がり、新種牡馬のJRA勝利一番乗りを果たしたわけだが、何よりその舞台が芝だったことは関係者に大きな衝撃を与えた。いや、衝撃なんてレベルではない。もはや「事件」である。

カジノドライヴは2008年のピーターパンSを制し、09年のフェブラリーSではサクセスブロッケンの2着と健闘したダートのトップホース。その血統は、ダート適性の高いパイロやシニスターミニスターと同じシアトルスルー直系で、芝でのレース経験はない。その産駒たち総じて父に似たタイプが多く、繋が立っていて筋肉質。つまりダート向きなのである。

しかし、コウエイテンマがいきなり芝で勝ってしまったせいであろう。カジノドライヴ産駒はこれまでJRAで12頭がのべ19回出走しているが、そのうち17走が芝のレースなのである。誰がこんな事態を予想しただろうか。

「カジノドライヴは芝で走る」。コウエイテンマの新馬戦は、そんな印象を強く与えてしまった。だが、コウエイテンマの母・プリモピアットは芝で4勝した芝馬。たまたまそちらが出たという可能性だってある。実際、コウエイテンマ以後に芝戦に出走したカジノドライヴ産駒たちの中で、勝ち上がった馬はいない。それどころか馬券に絡んだ馬さえいないのである。

このまま産駒が芝で使われ続けたら、故障馬が続出するんじゃないか―――。

本気でそんな心配をしなければならないのだから、やはりあれは「事件」だったのであろう。

 

***** 2015/08/10 *****

 

 

 

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コメント

新種牡馬の産駒が2歳Sを勝つと、競馬が盛り上がりますよね。

投稿: 店主 | 2015年8月18日 (火) 22時11分

カジノスマイルがダートで勝利。

そしてコウエイテンマもフェニックス賞強かったですねー。
小倉2歳S有力ですね。

投稿: tsuyoshi | 2015年8月18日 (火) 10時48分

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