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2015年8月21日 (金)

名馬も水を得なければ

JR川崎駅と川崎競馬場の中間あたりに店を構える『麺一滴』は、うどん専門店でありながら、天ぷらも専門店顔負けのクオリティを誇る。ここを訪れて天ぷらを頼まぬのはもったいない。

こちらはジャガイモの天ぷら。千切りのジャガイモのかき揚げにバターが添えられている。「これはカロリーが……」なんて言い出すのは野暮。ザクッと豪快に箸で割り、あつあつほくほくの美味しさを味わいたい。

Jaga 

イモ天と言えばサツマイモだろ!という方、ご安心ください。ちゃんと金時芋の天ぷらもある。

Kintoki 

個人的に鳥天は外せない。オマケに添えられた長ネギの串天の甘さにも驚く。

Tori 

なんて、天ぷらばかり褒めていると、店主に怒られてしまうかもしれない。そこはうどん専門店。純白に輝くうどんは喉越しも滑らかで、それに合わせるつゆの旨さも特筆に値する。美味しい昆布だしを引くために、きちんと軟水を使用しているとのこと。そうした手間のひとつひとつが、最終的には味に大きく現れる。

Udon 

欧米に比べて日本の水は軟水が多いとされるが、それでも火山灰地の関東では硬度100前後。どちらかと言えば「中硬水」に近く、昆布だしには合わない。水に含まれるミネラル分が植物の組織を硬くするからだ。一方、京都の地下水は硬度が50にも満たない「超軟水」。京都が昆布だしの都でもあるのは、ちゃんとした理由があってのことだ。

水が合うとか合わないとかいった話は、何も昆布に限った話ではない。ディープインパクトの凱旋門賞遠征に際し、陣営が「六甲のおいしい水」を持参したのは有名な話。1998年の川崎記念に遠征してきた岩手のメイセイオペラは4着に敗れたが、その敗因も水にあった。川崎競馬場の水道水を飲もうとしなかったのである。それを教訓に、翌年のフェブラリーS遠征では岩手から水を持参。結果、地方馬によるJRA・GⅠ制覇を果たし、「岩手の雄」は全国にその名を轟かせた。たかが水と侮ってはならない。

Meisei 

―――と、ここまで書いたら、昆布やメイセイオペラから「川崎の水が合わない」と言われているような気がして、なんとなく悲しくなってきた。それというのも『麺一滴』のうどんがウマ過ぎるからだ。困ったもんだ。

 

***** 2015/08/20 *****

 

 

 

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