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2015年8月 4日 (火)

九州産の意地を

今週土曜の新潟では2歳オープンのダリア賞が行われる。1998年のこのレースを勝ったカシノリファールは、Septieme Ciel産駒の持込馬で、伯父にアレミロードを持つ良血馬でもあり、さらに九州産馬でもあるということで話題となった。

Kasino 

2014年のサラブレッド国内生産頭数は6571頭。このうち大半を占めるのは北海道産で、その頭数は6424頭にも及ぶ。一方で九州は熊本、宮崎、鹿児島の3県合わせて46頭。全国の生産頭数に占める割合はわずか0.7%でしかない。しかも、頭数・割合共に、年々減少しているのが実情だ。

 2011年 71頭 1.0%
 2012年 62頭 0.9%
 2013年 55頭 0.8%
 2014年 46頭 0.7%

かつて九州にはアングロアラブの生産を行う牧場が多く、年間300頭以上を生産した時代もあった。だがアラブのレースが廃止され、さらに有力種牡馬が北海道のごく一部に集結したことにより、馬産は北海道の、その中でも胆振・日高の寡占状態となっている。温暖な気候を生かして早い時期から厳しいトレーニングを積めるといった九州ならではのメリットも、道内牧場の施設充実が著しい昨今では、さしたる強調材料でもなかろう。

とはいえ、馬作りのうえで九州の環境が悪いというわけでは決してない。一昨日の小倉5レースの九州産馬限定新馬戦を勝ったキリシマオジョウは、スクワートルスクワートの産駒。好スタートを決めると、馬なりで先頭へ。直線でも後続をちぎる一方で6馬身差の圧勝を演じた。その勝ち時計1分10秒2は、直後に同じコースの新馬を勝ったジュンゲルの1分11秒1を大きく上回る。ちなみにジュンゲルは北海道・社台ファームの生産馬。果たして小倉2歳Sで両者の対戦は実現するだろうか。

ところで、その小倉5レースにカシノアラジンという牡馬が出走していた。もちろん九州産馬。父は先日急逝したブラックホークで、母は冒頭に紹介したカシノリファールである。12着と大きく敗れたが、これは九州産馬限定レースでは起こり得ること。限られたレースに合わせなければならないのだから、やむを得ない。それでまた先日と同じ思いに至る。小倉開催をもっと増やせないものだろうか。九州の馬産復興には、それしかあるまい。

 

***** 2015/08/04 *****

 

 

 

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