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2015年8月20日 (木)

スパーキングファイト

札幌記念は今年も「GⅠ並みの豪華メンバー」と盛り上がりを見せているが、南関東の重賞・スパーキングサマーカップも例年の如く「準重賞並みの枯れたメンバー」が集結。しかし、レースそのものは人気馬2頭と2人の名手のおかげで、札幌記念にも負けないであろう白熱したものとなった。

スタートからハナを奪ったのは2番人気のブルーチッパーと真島大輔騎手。相手はこの一頭とばかりに、これをぴったりマークしてレースを進めていた1番人気のケイアイレオーネと的場文男騎手が、3コーナーで早くもブルーチッパーに並びかけて直線に向いた。

Spark1 

流れはケイアイレオーネである。確かにいったんはクビほど前に出た。よし、的場さん最年長重賞勝利記録更新だ! そう確信して身構える。しかしブルーチッパーもしぶとい。570キロを超える牡馬に外から馬体を併されながら、それでも食い下がる根性は牝馬らしからぬ。びっしり馬体を併せた叩き合いは終わることなく、2頭まったく並んでゴール板を駆け抜けたのである。

Spark2 

「どっちだ!?」

「勢いは外だろ」

「いや、内も差し返してたぞ」

騒然とする検量前に先に戻ってきたのは真島騎手。「2着」の枠に入って鞍を外すと、そのまま検量室に消えていった。

Spark3 

やや間を置いて的場騎手が戻ってきた。ということは、こちらが「1着」の枠に入るのか。周囲が注目しながら見守っていると、なんと的場さんも「2着」の枠に馬を収めたのである。

Spark4_2 

「てコトは、2着同着で1着なしか?」

そんな笑い声も聞こえてきた。なにせここは同着ネタには事欠かない川崎競馬場である(※下記参照)。前日の4レースも1着同着があったばかり。しかし、だからと言って1着なしで2着同着などありえない。

「的場さんも謙虚になったもんだ」

そんな声も聞こえる。長い長い写真判定の結果、勝者は真島騎手とブルーチッパーであった。転入初戦で重賞初勝利は見事。一方、圧倒的1番人気で敗れたケイアイレオーネは悔しい。着差が着差だけになおさらであろう。

Spark5 

2人のジョッキーを除けば、もっとも近いところでこの激戦を見ていたのは、誰あろうこの私である。私の位置から見ても、ブルーチッパーの鼻面が先にゴール板に達したその瞬間が見えていた。的場さんもそれを確信していたのだろう。むしろ謙虚だったのは真島騎手の方ということになる。それにしても、重賞レースでこれほど長く、かつ際どい接戦は久しぶり。「スパーキング」の名に相応しく、まさに火花の散るようなレースを見させてもらった。二人の名手に感謝したい。

 

【川崎競馬場の同着バナシ】

2014年3月17日付「同着」
http://keibashokudo.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/post-df2b.html

2014年3月18日付「続・同着」
http://keibashokudo.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/post-4ee0.html

 

***** 2015/08/20 *****

 

 

 

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