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2015年7月27日 (月)

画面越しの競馬

「この夏はパークウインズの東京競馬場ばかり来ている」

昨日、半ば愚痴気味にそう書いた。来月も新潟、札幌、小倉に行く予定はなく、逆に“行けない”予定が入っている。こうなれば「パークウインズ皆勤賞」の偉業を狙ってやろうか。

都心のウインズではなく競馬場に来ているのは、やはり馬場にこだわりたい気持ちがどこかにあるのであろう。とはいえ、そこは馬のいない競馬場である。わびしい。切ない。暗い。だが、そんな気持ちで眺めているゆえだろうか、逆にモニター画面の中で走る馬たちの気迫が漲っているのが分かる。こちらはエアコンの効いたスタンドの中に座っているはずなのに、画面越しに現地の暑さと人馬の熱さが伝わってきて、見ているこちらも思わずアツくなってしまう。それで昔の夏競馬の“匂い”を思い出した。

Niigata 

夏競馬をアツくさせる存在がしばしば牝馬であるのは、今も昔も変わりあるまい。ダイナオレンジ、ニフティニース、センゴクヒスイ。猛暑をものともせず健気に走る彼女たちを画面越しに見ては、すごいすごいと熱を上げていた。その後、競馬が中央場所に戻ってくれば、それまで画面越しに見ていた彼女たちを、今度は目の前で見ることができる。それでまた熱が上がったのか、ついつい大きく張り込んで泣きを見た。夏の思い出は、秋も深まらぬうちに、苦い思い出に変わる。その繰り返しだった。

「夏馬」の多くは「ローカル巧者」などとも呼ばれる。だが、本当にそうなのだろうか。デビューが遅れたり、デビュー後にひと頓挫あってクラシックを棒に振るかして、絶好調の時季がたまたま夏になった。そういうこともあろう。そこでポンポンと2つくらい勝ったとする。絶好調ならば、なくもない。こりゃあ、今後の活躍が楽しみだ。秋は大きいところを狙わせよう。きっと周囲はそう考える。

だが、競走馬の調子のピークはそんなに長続きするものではない。疲れも出てくる。調子が落ちてきたところに「大きいところ」に挑むのは、馬にとってはただの災難であろう。案の定大敗して、すっかり調子を崩してしまったりする。「夏馬」とか「ローカル巧者」などと呼ばれた馬でも、実は「暑さが好き」とか「平坦が好き」というわけではないのかもしれない。だとすれば馬にとってはいい迷惑だ。画面越しに馬を見ていると、いろいろな物事を考える。現場にいては、そこまでの余裕はない。

Summer_2 

かつて夏の競馬開催は画面越しに見るものだった。それが少なくとも私の決まりであり、さればこそ、遥かなる競馬場に対する憧憬の念も募ったのである。場外で見る夏競馬を嘆いてはいけない。遠くにいることで見えてくるものも、きっとある。

 

***** 2015/07/27 *****

 

 

 

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