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2015年7月16日 (木)

マンハッタンカフェ産駒を狙え

今年の牝馬クラシックで存在感を発揮した種牡馬と聞かれれば、まず真っ先にマンハッタンカフェの名前を挙げたい。なにせ、桜花賞ではルージュバックとクイーンズリングが無敗の有力馬として人気を集め、オークスは4頭出しの快挙である。

その勢いはローカル開催に移った今も衰えず、先々週の日曜は5勝の固め打ち。翌週も1勝を上乗せして今年ここまで54勝。JRAサイアーランキング6位を死守したマンハッタンカフェの産駒が、果たしてどのような評価を受けるのか。私の今年のセレクトセールの注目ポイントはその一点にあった。祭典に参加できぬ者のささやかな楽しみ。できることなら、私だって現場で手を挙げたい。

とはいえ結果は顕著であった。セレクトセールで1歳セリが始まった2006年から昨年までに落札されたマンハッタンカフェ産駒48頭の平均価格は1784万円であるのに、今年落札された6頭はその平均をことごとく上回る価格で落札されたのである。その6頭の平均価格は4217万円。ルーラーシップ(4607万円)とキングカメハメハ(4580万円)にはわずかに及ばなかったものの、ハーツクライ(3775万円)、ステイゴールド(3208万円)、ダイワメジャー(3014万円)といったリーディング上位の種牡馬たちをことごとく上回った。

Manhattan2 

菊花賞や春の天皇賞を勝ち、奥手のステイヤーというイメージの強かったマンハッタンカフェだが、その種牡馬としての評価はまったく違ったものだった。皮膚の薄さや顔つきは父・サンデーサイレンスにうりふたつ。生産者の人気は抜群で、初年度から211頭の交配相手を集めると、2~4年目も205頭、221頭、201頭と4年連続200頭超えという、絶大な人気を集めた。

その後、08年にいったん154頭にまで減ったものの、09年にリーディングサイアーの座に輝くと、翌10年から3年続けて200頭超えと再ブレークを果たしている。これはひょっとしたら、ハーツクライやキングカメハメハを脅かす存在になるのでは?―――そう思われた矢先、昨年の種付けは113頭に留まった。そして今年はさらにそれを下回ることになる。

原因は体調不良。一昨年に股関節を痛めた影響か、はたまた年齢から来るものか。ともあれ、今年はシーズン途中で種付け中止を余儀なくされた。社台グループ会員のツアーでもお披露目されなかったところを見ると、よほど状態が悪いのであろう。17歳はまだまだ若い。だが、毎年のように200頭を超える相手と交配を続けてきたツケが回ってきた可能性もある。来年以降の種付け業務も行えるかどうか、見通せる状況ではないという。

セレクトセールに集まる人たちが、そんな事情を知らぬはずはない。勢い産駒のプレミア感は増す。中でもスターアイルの2014は、全体でも11番目となる8800万円の値を付けた。「GⅠ馬ミッキーアイルの半弟なのだから当然」という声もあろうが、セレクト1歳で落札されたマンハッタンカフェ産駒としては歴代最高価格である。今年のマンハッタンカフェ産駒が違ったのではなく、マンハッタンカフェ産駒を見る人の目が違った。そういう部分もあろう。週明けのセレクションセールには、6頭のマンハッタンカフェ産駒が上場される。こちらの動向にも注目しておきたい。

 

***** 2015/07/16 *****

 

 

 

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