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2015年7月29日 (水)

小倉サマージャンプ

「新潟・小倉・札幌」と聞くと、夏本番を実感するという競馬ファンは少なくあるまい。土曜は小倉サマージャンプ、日曜にアイビスサマーダッシュ。「サマー」と名の付く重賞目白押しで、JRAも夏気分を盛り上げている。

Load1 

写真は2004年の小倉サマージャンプ。勝ったロードプリヴェイルは、強いのか弱いのかよく分らない一頭だった。いや、重賞を勝っているのだから、そりゃあ強いに決まっている。初勝利を挙げた札幌の未勝利戦では、後続を3秒(18馬身)も千切り捨てた。JRAに限って言えば、このロードプリヴェイル以上の記録を見つけることができない。

5歳時には1000万条件の御嶽特別で中京ダート1700mのレコードを更新。このレースはハンデ戦で、58キロのトップハンデを背負いながら、従来の記録をコンマ6秒も縮めたのだから恐れ入る。しかも昇級戦となる次走の香港JCTでも、同じコースを同じタイムで走って5馬身差の圧勝。決してフロックではない。

障害入りしてからも、そのスピードは際立っていた。2004年6月のオープン戦から小倉サマージャンプまで3走続けてレコード勝利の快挙。その後、阪神ジャンプSと京都ハイジャンプも勝って、障害5連勝を達成している。暮れの中山大障害で1番人気に推されたのも、この走りからすれば当然の流れだった。

だが、そこは「強いのか、弱いのか」と言わしめる一頭である。私は正直危ないと思っていた。小倉サマージャンプをレコードで勝ったというのに、管理する池江泰郎調教師が「まだアテにならんけど……」と口にしたのを聞いていたからである。

Load2 

師がそう言った背景には、この馬のムラっ気にホトホト手を焼いていたからであろう。負ける時は人気に関わらず、実にアッサリと負けた。通算37戦で25回の敗戦を喫した同馬だが、25回の敗戦のうち10回が1番人気。そのうちの1回が例の中山大障害である。単勝1.7倍の圧倒的人気を集めながら、メルシータカオーから2秒4離れた5着に敗れた。

マキシマムの能力ならGⅠに手が届いていた―――。そう言われて否定するつもりはない。だが、そのマキシマムを発揮できるか、できないか。その先が「競馬」なのだと、あらためて思わされる一頭である。

 

***** 2015/07/29 *****

 

 

 

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