« 【太麺礼讃④】小平うどん@府中 | トップページ | 夏の入院 »

2015年7月14日 (火)

夏の定番

スダチの話といっても、うどんの話。シゲルスダチのお話を期待された方は、申し訳ございません。

『なか卯』の夏の定番メニュー「すだちおろしうどん」が、今日から販売開始となったらしい。折しも都心は34.3度を記録。もちろんこの夏いちばんの暑さ。冷たくてさっぱりしたうどんで少しでも暑さを忘れようと、炎天下をものともせず足を運んで食べてみた。

Sudachi 

大根おろしと冷やしうどんの上から醤油をかけられ、そこに1個分のスダチが添えられている。それを手に取り、ギュっと果汁を絞ってから、大根おろしと馴染む程度に軽く掻き混ぜ、うどんを箸に取って一気に啜ると、小麦の甘い香りと大根の辛味、そして爽快な酸味が渾然一体となって口の中に広がった。

このスダチは徳島産だという。全国シェア98%を誇る徳島の名産だというのに認知度はいまひとつ。「うどん県」で盛り上がる隣県香川との違いは否めない。主役のうどんと脇役のスダチの立ち位置の差。そう諦めるしかないのか。

だが、徳島県の農業関係者は「たとえ脇役でも名脇役を目指す」と鼻息が荒い。それまでは、繁盛店のうどんにスダチが添えられることは少なく、たとえ添えられても8分の1カットがやっとという有様だった。そんな状況を打破するべく、「うどんにはスダチ1個分くらい絞った方が美味い」と、うどん店や消費者に直接訴える作戦に出たのである。

折からのうどんブームも手伝って、いまやスダチうどんもすっかりメジャーになった。一部には「コバンザメ商法」と揶揄する声もあるらしいが、私としては美味いスダチうどんが食べられれば何の文句もない。だが、店頭のポスターの写真と、実際に目の前に供された一杯とではずいぶん印象が違う。もちろんポスターの方が美味そう。うどんの盛り方ひとつで、印象は大きく変わる。印象が変わると味も変わる。せっかくの美味しいスダチもこれでは真価を発揮できまい。

Poster 

茹でたてのうどんには小麦粉特有の“もったり”とした香りが漂う。そこにスダチを絞ることでほどよい小麦の香りを引き立てることができるし、大根おろしとスダチの相性の良さについては説明の必要もあるまい。そもそも、スダチおろしうどんは、理にかなったレシピなのである。ただし、輪切りのスダチがたくさん浮いているタイプのスダチうどんは、終盤になってスダチの味の割合が激増してしまい、酸っぱさばかりが際立つのでちょっと苦手。もちろんそれが好きだという人もいるだろうから、これは好みの問題である。

 

***** 2015/07/14 *****

 

 

 

|

« 【太麺礼讃④】小平うどん@府中 | トップページ | 夏の入院 »

グルメ・クッキング」カテゴリの記事

競馬」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 【太麺礼讃④】小平うどん@府中 | トップページ | 夏の入院 »