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2015年7月25日 (土)

【訃報】ブラックホーク

今日の福島1Rを勝ったウメジマオーはブラックホーク産駒の6歳牡馬。先日急逝した父に届けとばかりの、積極果敢な走りだった。

GⅠ2勝のブラックホークの訃報が伝えられている。21歳。既に種牡馬は引退して、のんびり余生を過ごしているものとばかり思っていたら、熊本に移ったあとも種付けは続けていたという。この春の種付けでも、少なくとも3頭の受胎が確認されているそうだ。

Black1 

スプリンターズSを勝つまでのブラックホークは、典型的なマイラーだと思われていたフシがある。その時点で1600m(4,2,2,1)の戦績。ダービー卿チャレンジトロフィーで重賞初制覇も果たしていた。だが、安田記念、マイルチャンピオンシップと王道を歩むも思うような結果が出ない。そんな時、横山典弘騎手がスプリンターズSへの出走を進言する。だが、ブラックホークは1200m戦の経験がない。それでも陣営が出走に踏み切ったのは、距離はともかく馬の素質では負けないと、信じていたことの表れであろう。

Black2 

アグネスワールド、キングヘイロー、マイネルラヴ、シンコウフォレスト、トロットスター、そしてマサラッキ。このスプリンターズSでブラックホークが負かした相手には、スプリントGⅠ優勝馬6頭が含まれる。決して相手に恵まれたわけではない。しかも舞台は初経験の芝1200m。スプリンターとしての素質が開花した―――。私としても、そう評価する以外、適当な言葉が見つからなかった。

Black3 

だが、その後のブラックホークのローテーションを見る限り、スプリント戦にも出走はするのだが、マイル路線を諦めたようにも見えないのである。翌年の安田記念9着、マイルチャンピオンシップが8着。挙句の果てには、暮れの香港マイルに登録。首尾よく選出されるも、現地の口蹄疫蔓延により遠征は実現しなかった。国枝調教師の残念な口ぶりを思い出す。

「マイルでは足りない馬と思われたくない」

たしか、そうおっしゃっていた。それは引退後に訪れるであろう種牡馬としての評価にほかならない。あくまでマイルGⅠにこだわる師の姿勢は、自らに初めてのGⅠタイトルをもたらしてくれた孝行息子に対する“親心”にも思える。

だから2001年の安田記念を勝った時の、国枝師の喜びはひとしおだったことだろう。マイルGⅠ5度目の挑戦。9番人気の低評価を覆す鮮やかな勝利だった。あるいは馬が調教師の思いを察知したのかもしれない。結果、これが彼の引退レースとなった。最後のレースを勝利で飾ることの難しさは、競馬ファンならよく知っている。名スプリンターにして名マイラーの冥福を祈りたい。

 

***** 2015/07/25 *****

 

 

 

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