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2015年7月 1日 (水)

雨は気まぐれ

先週日曜の東京メインは古馬オープンのパラダイスS。松岡正海騎手が手綱をとるスマートオリオンが快勝し、通算6勝目をマークした。

Smart 

このレースを見て「おや?」と感じたことがふたつある。

ひとつはスマートオリオンが11番人気の低評価だったこと。この1年間余り勝利から遠ざかっているとはいえ、昨年のオーシャンSを勝った重賞ウイナーである。前走の韋駄天Sも6着に敗れたが、勝ち馬からはコンマ3秒しか離されていない。おそらく評価を落とした最大の理由は1400mという距離であろう。これまで彼が挙げていた5勝は、すべて1200m戦なのである。

スマートオリオンがデビューを果たしたのは2歳8月の新潟だが、体質に弱いところがあって、なかなか未勝利を勝ち切ることができなかった。そこで陣営は思い切って放牧を決断。4か月の休み明けを経て函館戦でいきなり初勝利を挙げると、そこから(5,3,0,0)の好成績で一気にオーシャンSまで駆け上がる。ただし、復帰後に走った競馬場がたまたま函館と中山だったため、どうしても1200m戦ばかりにならざるを得なかった。1分20秒5の時計で勝てたのだから、1400mがダメということはあるまい。

実は、もうひとつの驚きというのがその勝ち時計である。芝1400mで1分20秒5は、とりたてて速いというわけでもないが、この時期の東京としては速くないか。なにせ、10週連続開催の最終日。しかも東京は梅雨真っ只中である。

しかし、先日も指摘したように、この開催の東京は雨がほとんど降ってない。調べてみると、芝コースは「重」「不良」が一度も記録されなかった。これは8年ぶりの出来事。だからといって、ここまで速いタイムが出るものだろうか。

東京競馬場の芝コースは野芝にイタリアンライグラスをオーバーシードしているが、この時季、コース一面に青々と茂っているのは野芝で、イタリアンライグラスは茶色く枯れている。だが、その根は地中に広く張り巡らされ、馬の蹄で馬場が掘られることを防ぐと同時に、クッション材となって馬たちの脚を支えているのである。最終日に連発された好時計は、単に天候に助けられただけではなく、馬場管理技術の賜物でもあるわけだ。

Turf 

この日は開催最終日ということもあって、最終レース終了後に芝コースが開放されるイベントが行われた。ファンの皆さんには、そんなクッション性をぞんぶんに体感してほしい。そう思った矢先、時ならぬ豪雨が東京競馬場を襲った。この日の多摩地域に雨予報は出ていなかったはず。傘を持たぬファンは慌ててスタンドへと逃げ込んだ。せっかくの機会である。なのに、スタンドに音を立てて叩きつける雨の勢いは半端ではない。これはちょっと気の毒だった。レースでは降らないのに、イベントでは容赦なく降る。雨雲の気まぐれにもほどがある。

 

***** 2015/07/01 *****

 

 

 

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