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2015年6月14日 (日)

母の父・ストームキャット

名種牡馬ストームキャットを父に持つ名馬といえば、GⅠ6勝のジャイアンツコーズウェイを筆頭に、タバスコキャット、キャットシーフ、ネブラスカトルネード、ヘネシーと、とてもここに書き切れるものではないが、日本で走った産駒としてはGⅠ2着9回の記録を持つシーキングザダイヤが目立つ程度。正直日本ではあまり成功しなかった。

だが、その血が「母の父」となる時代となって、ようやく日本でも開花しつつある。ここ数年は、毎年新たなGⅠ馬が誕生しており、今年の3歳クラシックでもリアルスティールやキャットコインが存在感を示した。今年もストームキャットを母の父に持つ新たなGⅠホースの誕生があっておかしくない。そう思いながら、エプソムカップの出走馬を見れば、母の父にストームキャットを持つ有力馬が3頭も出走しているではないか。

しかもいずれもディープインパクト産駒。キズナやアユサンの活躍で「ストームキャットの肌にディープインパクトは合う」などとまことしやかに語られた時期もあったが、2002年から07年までの種付け料が50万ドル(当時のレートで6000万円)という破格のストームキャットを付けられて産まれた牝馬とディープインパクトの組み合わせは、現時点で考え得るベストの組み合わせ。これ以上はないのだから、成功例が多いのは当然かもしれない。

それでも、目の前でディープ×ストームキャット牝馬のワンツーフィニッシュを見せつけられては、それ以上のことを考えたくもなる。今年のエプソムカップは、ハナを奪ったエイシンヒカリが、そのまま直線に向いても先頭を譲ることなくゴール。念願の初重賞制覇を果たした。

Epsom 

逃げ切ったエイシンヒカリも、クビ差に詰め寄った2着サトノアラジンも、どちらもディープインパクト産駒で母の父はストームキャットである。

「逃げ」と「差し」。両馬の戦法は異なるが、爆発的なスピードが持続するという点においては同じ。それがストームキャットの為せる業なのかどうかは確信が持てないが、いずれにせよ、自分の型を身につけつつ着実に成長してきたその力は、本物と見てよかろう。戻ってきた武豊騎手の口からは「秋は大きいところに行きたい」という言葉が聞こえてきた。母の父ストームキャット。今年もこの配合から新たなGⅠ馬が誕生する予感がする。

 

***** 2015/06/14 *****

 

 

 

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