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2015年5月20日 (水)

マンハッタンカフェの挑戦

シングウィズジョイ、クイーンズリング、ルージュバック、アースライズ。今週末のオークスにはマンハッタンカフェが4頭の産駒を送り込む。1番人気が予想されるルージュバックを筆頭に、4頭いずれもに勝つチャンスがありそうだ。もし勝てば、種牡馬マンハッタンカフェはついにクラシックの勲章を手にすることになる。

Queens 

菊花賞、有馬記念、天皇賞(春)のタイトルを引っ提げて種牡馬入りしたマンハッタンカフェは、初年度から211、206、221、201頭と4年連続で200頭を超える交配数を記録。ジョーカプチーノとレッドディザイアがブレイクした2009年に突如リーディングサイアーの座が転がり込んだが、その後は5位、5位、9位、7位、8位、6位とベストテンの安定勢力に甘んじている。先述したように、クラシックのタイトルも未だ手にしていない。

代表産駒は、NHKマイルCのジョーカプチーノ、秋華賞のレッドディザイア、天皇賞(春)のヒルノダムール、フェブラリーSのグレープブランデー、そして短距離重賞4勝のガルボといったあたり。スプリンターもステイヤーもダート巧者もいる。産駒の傾向をひと口で表すのは難しい。敢えて言葉を探せば「千差万別」であろう。かと言って母方の特質を濃く出すわけでもない。これがリーディング争いで今ひとつ突き抜けられない理由だとする声もある。

その原因はマンハッタンカフェ自身にあるというより、彼が種牡馬として置かれた立場にあったのかもしれない。サンデーサイレンスと瓜ふたつのルックスから、彼は特に日高の生産者に根強い人気を誇る。それを考慮した社台スタリオン側も、種牡馬入り当初は種付け料を300万円に抑え、かつ種付け希望も自らの繁殖より日高の牧場を優先するという方針を取っていた。それが結果的に産駒の特性をバラつかせた可能性は否定できない。

Cafe1 

ところが今年の3歳世代になって、突然エリート街道を歩む産駒が大挙出現した。なぜだろうか。

2009年にリーディングサイアーとなり、さらに翌10年には皐月賞5頭出し、ダービー4頭出し、菊花賞5頭出しと、一定の存在感を示したことで、11年から種付け料が500万円に引き揚げられたのである。それはすなわち、社台グループの良質牝馬に種付けする機会が増えることを意味する。その翌年に産まれてきたのが現3歳世代。シングウィズジョイ、クイーンズリング、ルージュバック、アースライズの4頭もすべて社台グループの生産馬だ。

Cafe2 

もともと、骨格のバランスや筋肉の柔らかさは父・サンデーサイレンス以上と評されたマンハッタンカフェである。そこに母系のアシストを受ければ、産駒がこれくらい走っても不思議でない。オークスを勝てば、さらに人気沸騰は確実であろう。だがしかし、種牡馬入り当初の激務が祟ったのか、最近の彼は疲労が激しく、種付けにも苦労するほどだと聞く。まだ17歳。これからという気もするが、無理はさせられまい。今年の社台募集1歳馬リストのマンハッタンカフェ産駒が、俄に気になってきた。

 

***** 2015/05/20 *****

 

 

 

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