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2015年5月18日 (月)

ミズナラの女王

「日本ダービー」の呼び名の通り、JRAのダービーには「日本」の冠が付くのに対し、オークスを「日本オークス」と呼ぶことはない。だから、日本国内で行われるクラシックレースのうち、オークスだけは本家イギリスと同名になっている。

ただし、これがいわゆる通称であることは大半の方がご存知だろう。通称「オークス」の正式名称は「優駿牝馬」である。「日本ダービー」の正式名称が「東京優駿」であることも、競馬ファンのほとんどが知っている。

Nuvo 

では、英語のOAKSが、実際には「樫」ではなく「ミズナラ」を指す言葉であることをご存知の方は、どれくらいいらっしゃるだろうか。

Smile 

元を辿れば明治時代の誤訳に原因はある。英語のOAKを「樫」と訳した英文学者は、残念なことに植物学者ではなかった。ちなみに樫とミズナラは遠縁には違いないが、近親と呼べるほどの間柄ではない。桜と桃くらいの間柄だそうだ。

Gentil 

ともあれ、「OAKS」というレース名の起源ともなったダービー卿の別邸に生い茂っていたその木は、樫ではなくミズナラだったのである。

Air 

しかし少なくとも競馬の世界では「オーク=樫」として定着して、その根を地中深くまで伸ばしてしまっている。昨年の表彰式でも「樫の女王」というフレーズが幾度となく使われていた。いまさらオークス馬を「ミズナラの女王」と呼ぶのは難しい。語感的にも「樫」の方がピタッとハマる。「ミズナラの女王・エアグルーヴ」と言われても、あまり強そうに感じないもんね。

 

***** 2015/05/18 *****

 

 

 

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