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2015年5月26日 (火)

ジンクス

「ジンクスが解けた」

そう言って笑ったのは管理馬・ミッキークイーンでオークスを制した池江泰寿調教師。GⅠを9勝もしていながら、これまでなぜか牝馬のGⅠタイトルとは縁がなかったことを、自ら笑い話にしてみせたのである。ジンクスが解けたのだから、これからは牝馬のGⅠタイトル総ナメかもしれない。

私は馬券にジンクス・占いの類は持ち込まないようにしている。もちろん、それで馬券を買うことが悪いとは言わない。競馬の楽しみ方は自由であるべき。合理的な理由を見いだせないものに、私が金を出せないケチな人間であるだけの話。それでも、ことダービーとなると、ついついジンクスを気にしてしまう自分がいる。

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なぜか。おそらく舞台の大きさゆえであろう。過去のダービーを顧みて、能力は抜きんでているのに、なぜかダービーで不可解な負け方をした馬はたくさんいる。それを馬のせいにするのは、ちと残酷過ぎやしないか。だったらジンクスに罪をかぶせてしまえば良い。ジンクスに狙われてはどんな強豪馬も敵わない。よって私は「ダービーは運の良い馬が勝つ」論を信ずる。

かつてダービーのジンクスに「9字名馬は勝てない」というものがあった。このジンクスが、我が国ダービー史上いちばんの大本命馬・1934年のミラクルユートピアを襲ったのである。

ダービーの前走が古馬相手の帝室御賞典(現在の天皇賞)というのも驚きだが、そこで前年のダービー馬・カブトヤマを破ったのだからもはや言葉もない。無敗のダービー馬誕生は確実―――。誰もがそう思った。この年のダービーが、史上最少頭数の10頭立てとなったのも無理はない。

ところが当日朝の運動中に右前を脱臼する悲劇。JRA発行の「日本ダービー25年史」には「世界のダービー史上でも、かつてない不幸な出来事」と記されている。

“9文字馬の呪い”は1954年のダービーをゴールデンウエーブが勝ったことで、ひとまずの終焉を見たが、一転してこの年から「数のついた馬名は勝てない」というジンクスが囁かれ始めた。ゴールデンウエーブが勝ったダービーの本命がダイナナホウシユウだったのである。

無敗の11連勝で皐月賞は8馬身差で独走した大本命馬だったが、よりによってダービーで大出遅れをやらかしてしまった。秋には菊花賞を6馬身差で制するのだから、能力に文句のつけようはない。「ダービーは一番運のいい馬が勝つ」という言葉には、やはり実感がある。

テンポイントやホウシュウエイトもこのジンクスにダービーの栄冠を阻まれたわけだが、昨年ついにワンアンドオンリーがこれに終止符を打った。この手のジンクスは途切れた途端に逆の現象が起きるというジンクス(?)もある。今年のキタサンブラックとコスモナインボールには、常に視線を払っておきたい。

最後に継続中のジンクスとして「1番人気馬が8番枠に入ると勝てない」が残されている。毎年書いていることなので、詳しくは2013年5月21日付当ブログ「1番人気を背負うのは」をご一読いただければと思う。ともあれドゥラメンテには8番枠を引いてほしくない。

 

***** 2015/05/26 *****

 

 

 

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