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2015年5月 2日 (土)

春光に輝く黄金の勇気

5連休初日の今日は全国的に気温が上昇。甲府や長野は30度超えの真夏日となり、府中でも27.1度を記録した。おかげで競馬場内では生ビールが飛ぶように売れ、冷水機の前には行列が絶えない。「夏も近づく八十八夜」はもはや昔の話。現代の八十八夜は実質的に夏であろう。

なのに、東京の10レースは「春光ステークス」だという。「春光」とは春のやわらかな陽光を指すと同時に春の景色のことも指す。たしかに立夏まであと4日あるのだから、暦の上では今日が「春」であることは否定しようがない。だが、この暑さである。灼熱の陽光にさらされている身に「春光」と言われても、どうもピンと来ない。

地方競馬でも「春光賞」とか「春光特別」というレースは行われているが、ほとんどが2月から3月に実施されている。遅くても4月。5月の「春光」はJRAだけだ。

実はJRAでも「春光」の名を冠したースを2月に実施した年がある。1998年と1999年の2回。この時は900万条件の芝マイル戦で、1998年の覇者はのちにGⅠを2勝するブラックホークである。まだまだ寒い時季でありながら、今年も戻って来た春の陽光、その下に輝くのどかな競馬場の景色こそが、私にとっての「春光」だった。

Syunko 

さて、夏日の春光ステークスを勝ったのは1番人気のクラージュドール。昨秋に準オープンで3戦連続して2着に敗れた時は、伯父・ステイゴールドの呪いかと軽口を叩かれもしたが、きっちり勝って二度目のオープン入りを果たした。

直線最内を突くも前を4頭に塞がれて万事休す……と思ったのもつかの間、横に広がった4頭のさらに外に持ち出すと、颯の如き勢いでその4頭をまとめて差し切って見せのだから凄い。クラージュドールという馬名は「黄金の勇気」という意味だが、騎手にも相当の勇気が要ったことだろう。「ああ……届かない」。誰もがそう思った位置からそれでも差し切った末脚に、偉大な伯父の引退レースが重なった。

 

***** 2015/05/02 *****

 

 

 

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