« 後々のために | トップページ | 東京プリンセス賞の思惑 »

2015年4月23日 (木)

ネーミングセンス

桜花賞トライアルのフィリーズレビューとオークストライアルのフローラSは、ちょっと前まで「4歳牝馬特別」という同じレース名だった。格付けもGⅡで同じ。それぞれ「報知杯」と「サンスポ賞」という副題が付いていたから厳密な意味では異なるのだが、当時の我々はそんなことは全く気にも留めずに、どちらも「ヒントク」と呼んでいたように思う。

なにせ同じ日に東西で「金杯」が行われていた当時のことである。レース名はそれぞれ別々でなければならない―――なんていう意識はおそらく薄かった。メジロラモーヌ、ヤマヒサローレル、そしてマックスキャンドゥが3月に4歳牝馬特別を勝ち、翌月にまた4歳牝馬特別を勝っても、そのことに特別な違和感をを覚えたという記憶はない。

それにしても「4歳牝馬特別」とは、いま思えばなんとも味気のないレース名である。初めて「フィリーズレビュー」という新名称を聞いた時は「レビュー? なんじゃそりゃ?」と呆れた覚えがあるが、「フィリーズレビュー」に馴染んだ最近のファンにすれば「牝馬特別? なんじゃそりゃ?」であろう。初めて聞いた人は、重賞ではなく特別戦かと勘違いするかもしれない。

一方で「フローラS」の方は、既に3歳牝馬のオープン特別で使われていたレース名だったから、私としても比較的違和感なく受け入れることができた。オープン特別として行われた最後のフローラSを勝ったのは、2000年のラヴィエベル。鞍上は小野次郎。しっかりした末脚で中山の坂を駆け上がってきた姿が、いまなお印象に残る。

Flora 

「ラヴィエベル(LA VIE EST BELLE)」はフランス語で「人生は素晴らしい」の意。オーナー・伊達秀和氏のネーミングセンスは秀逸だった。「牡馬は力強く、牝馬は優しさを基本に」がモットー。そう伺ったことがある。「アローエクスプレス」「ファンタスト」「プリモディーネ」と聞けば、なるほどそうかと頷くしかない。「名は体を表すからね」ともおっしゃっていた。命名をおろそかにしてはいけない。

さて今週の東京メインは、そのフローラSである。「フローラ(FLORA)」はローマ神話に登場する花と春の豊穣を司る女神の名。女神の祝福を受けそうな、美しい名前を持つ一頭を選びたい。

 

***** 2015/04/23 *****

 

 

 

|

« 後々のために | トップページ | 東京プリンセス賞の思惑 »

競馬」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 後々のために | トップページ | 東京プリンセス賞の思惑 »