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2015年3月11日 (水)

被災地・船橋

今日は船橋でダイオライト記念が行われた。例年3月中旬に行われるこのレースが、5月に行われたことがある。それはスマートファルコンが勝った2011年のこと。理由は言うまでもなく、2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響である。

Smart 

地震発生直後に中止された大井10Rから、4月12日に川崎が再開されるまでのまるまる1か月間。帯広ばんえいを除き、東日本からいっさいの競馬が消えた。

Tokyo 

津波が街を押し流し、原発が煙を吹き、電力不足から東京の夜が暗闇と化した中で、競馬どころではなかったのは当然のこと。だが、不謹慎な告白をすれば、「ひょっとしたら、このまま東京から競馬が無くなってしまうのではないか」という不安に苛まれていたのも事実。南関東の厩舎に馬を預ける身として、競馬を心配せぬわけにはいかなかった。地震発生後に船橋の調教師と連絡が取れた時の私の第一声も、「馬たちは大丈夫ですか?」だったような気がする。我ながら恥ずかしい。まずは調教師、ご家族、スタッフの安否を尋ねるべきだが、先の見えない不安の中で私も取り乱していた。

その時、電話口から聞かされた船橋の惨状は予想を大きく上回るものだった。家族、スタッフ、そして馬たちは無事。それは良かった。だが、周囲がひどいことになっている。あちこちから泥水が噴き出して、ダートコースは水浸し。亀裂が入っている箇所もある。電信柱が傾いて停電しているし、水道も使えない。

Denchu 

コースが使用不能であることは明らか。馬に断水というのも厳しい。1か月に及ぶ開催中止のうち、大井、川崎、浦和の3場は自粛の色合いが濃かったが、こと船橋に関して言えば、そこが被災地ゆえであった。いま思えば、5月に競馬が再開されたこと自体が、奇跡のようにも思えてならない。

あれから4年。今年から船橋で始まるナイター開催は、この震災によって大幅に落ち込んだ入場客を取り戻す目的で計画が始まったという経緯がある。4年目の節目に“被災地・船橋”の記憶をあらためて思い起こすと同時に、変わりゆく船橋競馬場の姿も目に焼き付けておきたい。

 

***** 2015/03/11 *****

 

 

 

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