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2015年3月17日 (火)

調整ルーム

先月末、調整ルームにまつわる騎手の不祥事が相次いだ。

大井の御神本訓史騎手が調整ルームに入室資格のない人物を偽って入室させていたことが明るみに出ると、その翌日には、JRAのクリストフ・ルメール騎手が調整ルームで携帯電話からツイッターの投稿をしたことが判明。両者とも、30日以上に及ぶ厳しい騎乗停止処分が課せられた上、御神本騎手に至っては南関東での騎手免許が更新されないという、のっぴきならない事態にまでコトが及んでいる。

日本の競馬においては、出場騎手はレース前日から調整ルームに入室しなければならない。目的はただひとつ。公正確保。すなわち八百長の防止である。他人との面会、電話、メールはもちろん、インターネットの閲覧など通信も禁じられている。ちなみにこれは日本独自のシステム。だからと言って、ルメール騎手に特別な同情を寄せるわけにはいかない。彼は既にJRAの騎手である。むろん、御神本騎手のケースに至っては同情の余地すらない。

世界にも類を見ないこの「調整ルーム」誕生のきっかけは、今からちょうど半世紀前の1965年に起きた「山岡事件」に遡る。中央競馬の騎手4人が逮捕された大掛かりな八百長事件で、競馬会は再発防止策として「厩舎地区への出入り制限」「厩舎関係者による予想行為の禁止」などと合わせて「出場騎手全員をレース前夜から合宿させる」ことを打ち上げた。この合宿施設こそが現在まで続く「調整ルーム」である。JRA管理主義の象徴のようにも扱われる調整ルームだが、その出自が競馬の存続を左右するほどの八百長事件にあったことを思えば軽々しく批判はできない。

運用当初のルールでは、レースの24時間前に調整ルームに入らなければならなかったのが、いつしかレース前日の16時となり、さらに18時になり、現在は21時までに入れば良いという具合に運用ルールは緩和傾向にある。JRAの親心を感じたい。しかし一方で、調整ルームに関する違反が後を絶たないのも事実。ルメールのような大物騎手が……と驚く向きもあったようだが、安藤勝己元騎手も笠松時代に無断外出で騎乗停止処分を受けている。

Peslier1 

そういえば、昨日ペリエの話を書いていて、ふと思い出した。1997年の凱旋門賞当日のパリの朝のことである。朝食のカフェで、「ゆうべキャバレーに行ったら、ペリエとデットーリがいて盛り上がっていた」という話し声が聞こえてきた。

そのときはホントかなぁ?と思ったのだけど、日本でも一緒に東京ディズニーランドに行って、大はしゃぎしていたという伝説を持つ二人のことだから、あながち嘘とも言い切れない。それで「日本とはずいぶん違うなぁ」と思った。それだけ。ルールが異なるのが外国というものである。

 

***** 2015/03/17 *****

 

 

 

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