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2015年3月 7日 (土)

【訃報】アドマイヤオーラ

2007年の弥生賞を勝ったアドマイヤオーラ急死の知らせが、よりによって弥生賞の週に飛びこんできた。放牧中の事故が元になったという。11歳とは若い。船橋のコアレスピューマのように、まだ元気にレースを走っている同期もいる。

Yayoi 

初年度産駒は昨年2歳デビューを果たしたばかり。それでも今日まで中央地方合わせて14頭が27勝を挙げる活躍を見せている。おかげで今年は種付け申し込みが殺到。昨年の23頭から、今年は既に150頭を超える申し込みがあったという。さすがは女傑ブエナビスタの半兄―――。そんな評価が固まってきた矢先の訃報である。関係者はさぞ肩を落としていることであろう。

弥生賞以外の重賞では、シンザン記念と翌年の京都記念を勝っている。そこで負かしたのが、ダイワスカーレットとウオッカであることは、彼の名誉のために強調しておきたい。2004年生まれの牡馬は、総じて肩身の狭い思いを強いられているのだが、そういう中にあってウオッカとダイワスカーレットの女傑2頭に勝った唯一の牡馬がアドマイヤオーラ。たまたまGⅠのタイトルに手が届かなかったとはいえ、その潜在能力はGⅠ級だったに違いない。

Yayoi2 

ところで、アドマイヤオーラが勝ったこの弥生賞は別の側面でも意味を持つ。期せずしてこのレースが、武豊騎手がこの厩舎の馬に乗り、武豊騎手がこの勝負服を着て勝つ最後のJRA重賞となった。当時は珍しくもなかった―――むしろ見飽きてさえいた―――こうした光景を、ファンが目にすることがなくなって久しい。この春を境に、日本の騎手事情は劇的な変化を遂げてゆくこととなる。あれから8年。そんなファンや関係者の様々な感情も抱えて、アドマイヤオーラは逝ってしまった。

Yayoi3 

新馬戦で後続に2秒1もの大差をつけたクロスクリーガーや、地方で既に4勝を挙げているコンドルダンスなど、産駒には大物感溢れるタイプが目立つ。残された数少ない産駒の中から、父の果たせなかったGⅠ制覇を成し遂げる大物は現れるだろうか。意外に心細いアグネスタキオンの父系という観点からも、期待を込めて注目していきたい。

 

***** 2015/03/07 *****

 

 

 

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