« 24年ぶりの再戦 | トップページ | 【訃報】アドマイヤオーラ »

2015年3月 6日 (金)

異端のスプリンター

明日の中山メインは芝1200mのGⅢ・オーシャンS。

今年が10回目と、まだ歴史の浅い重賞だが、重賞に格上げされる前から重賞級のメンバーが揃うレースだった。1998年はハンデ戦のオープン特別として実施された。勝ったのはトップハンデ58キロを背負ったシンコウフォレスト。彼はこの勝利をステップに高松宮記念までも制し、一躍チャンピオンスプリンターへと駆け上がってゆく。

Forest1 

シンコウフォレストの母は名牝と名高いパークエクスプレス(Park Express)。自身が愛チャンピオンSを勝っただけにとどまらず、ダービーなどGⅠ5勝のニューアプローチ(New Approach)を筆頭に、ワズ(Was・オークス/英GⅠ)、アルフレッドノーベル(Alfred Nobel・フェニックスS/愛GⅠ)、クワイエットオアシス(Quiet Oasis・米重賞2勝)、ヤングプリテンダー(Young Pretender・ラロシェット賞/仏GⅢ)と、自らを起点とするファミリーラインから次々と活躍馬を送り続けている。今や世界的に枝葉を広げる良血ファミリーにあって、いちばん最初にGⅠのタイトルを手にしたのがシンコウフォレストだった。

だから、無敗の2歳チャンピオンに輝き、クラシック3冠の期待さえかけられていたニューアプローチの陣営が、3歳シーズン開幕前に「ダービーには向かわない」と発表した時は、半兄にあたるシンコウフォレストがスプリンターとして活躍していることが原因であろうと憶測を呼んだほど。世界の競馬史に名を残すほどの名馬のストーリーに、日本の馬の名前が登場したのだから今思えば驚く。実際には、直前になって「やっぱ出る」と言い出し、ダービー史上に残る圧勝劇にもっと驚かされることになるのだけど。

Forest2 

シンコウフォレストは通算で9勝を挙げたが、9勝すべてが1200m戦であったことはいかにもスプリンターらしい。だが、その勝ち時計でもっとも早かったのは、1997年3月の武庫川Sでマークした1分8秒8。あとはすべて1分9秒以上を要した。負けたレースを含めても1分7秒台で走ったことはない。そういう意味でも彼は異端のチャンピオンスプリンターであった。

 

***** 2015/03/06 *****

 

 

 

|

« 24年ぶりの再戦 | トップページ | 【訃報】アドマイヤオーラ »

競馬」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 24年ぶりの再戦 | トップページ | 【訃報】アドマイヤオーラ »