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2015年2月 1日 (日)

適性

根岸Sにしては意外な盛況ぶりのパドックに1枠1番のロゴタイプが姿を現した。馬体重は500キロちょうど。そのどっしりした馬格を間近にすれば、ダートもまったく問題なさそうに見える。

Logo 

「あのミルコが言ってくれたんだから大丈夫よ」

愛馬の周回を見守るロゴタイプの関係者と思しき女性が呟いた。「ダート適性もあるから一度使ってみるといい」。そんなミルコ・デムーロ騎手の提言は、あまりに有名になった感がある。皐月賞馬のダート挑戦となればそれ相応の理由が必要なのは分かるが、ここまで話が大きくなると、すべての責任をミルコに押し付けることになりやしまいか。彼はダートの走りが悪くないことを伝えたに過ぎず、「1400mのダートのGⅢで勝ち負けになる」と言ったわけではない。ファンもその辺を気にしたのか、前売りでは単勝1番人気だったのに、終わってみれば3番人気に落ち着いた。

それで勝ったのは1番人気のエアハリファだから、ファンはやはり良く見ていると言わざるを得ない。

Negisi 

エアハリファはデビュー以来ダートばかりを使われて(7,6,2,2)。2度の着外も5着と6着という無類の堅実派が、ついに重賞タイトルを手にした。前走の武蔵野Sも1番人気に推されたのだが、ワイドバッハの末脚に半馬身及ばず2着惜敗。おかげで賞金が足りずにチャンピオンズカップを除外になり、仕方なくここまで休養に充てた経緯がある。しかし、今回きっちり勝ったことで、フェブラリーS出走可否の心配をする必要はなくなった。そういう意味でも今日の勝利は大きい。

実は、デビュー前のエアハリファには芝路線という話もあったらしい。脚捌き、体の柔らかさ、調教で見せる瞬発力を勘案すれば芝が合いそうに見える。実際、レースに乗った騎手たちも芝適性があると言ってくれた。だが、ダートで結果が出ていたことに加え、オーナーの希望もあって、芝を使われる機会はなかったのだという。

一方、証明済みの芝適性に加えて、ダート適性をも試される格好となったロゴタイプは、8着に終わった。直線でいったんは抜け出しそうになりながら、そこでパッタリ止まったレースぶりから、彼のダート適性をどう評価すればよいのか。調教師が「砂を嫌がるそぶりはなかった」と言えば、騎手は「芝の方が良い」と言う。正直、今日の一戦だけで適性を判断するのは難しい。

勝ち馬からコンマ5秒差は先行グループの中ではいちばん粘っている。スタートからあれだけ仕掛けていけば、そりゃあ最後は止まりますよ。結果的に最内枠がアダになった。1400mの距離にも戸惑いはあったろう。しかも他馬より重い58キロ。私は合格点を上げたい。

レース後、ロゴタイプ陣営は次走に中山記念を明言した。なるほど、それ以上の適鞍はあるまい。それで万一負けたら、その次はマーチSだろうか。ロゴタイプもたいへんだ。ともあれ冬枯れのダート競馬に彩りを与えてくれたロゴタイプ本人には感謝の気持ちを表そう。「適性」を考える一週間はなかなか楽しかった。

 

***** 2015/02/01 *****

 

 

 

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コメント

おっしゃる通りです。
ロゴタイプのおかげで根岸Sを除外になった馬もいるわけですし。このままでは、物見遊山の参戦だったことにもなりかねません。
様々な不利をはねのけてグレープブランデーに先着した結果を、陣営はどう考えているんでしょうか。

投稿: 店主 | 2015年2月 4日 (水) 17時02分

この日のダートコースは内側がかなり深かったことが分かり、ロゴタイプのダート適性を再考する必要があると思う。何れにしても根岸Sの結果に関わらず、フェブラリーSまでは使うことが、ロゴタイプに対するダートを使った礼儀なのではないでしょうか。

投稿: ギムレット | 2015年2月 4日 (水) 11時20分

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