« 馬券的中と引き換えに | トップページ | 火曜日は放馬に注意 »

2015年2月15日 (日)

ロマンの始まる月曜日

週末のロマンは月曜日に始まります―――。

そんなキャッチコピーで競馬ファンの心をくすぐり続けるのは、ご存じ「週刊競馬ブック」。競馬ファンにとって月曜日と言えば、競馬週刊誌の発売日である。こうした雑誌のおかげで、ファンは一週間かけて週末のレースをじっくり検討することができるわけだ。

Xasshi 

このエントリの付日は日曜だが、大半の人がこれを読む頃には日付が変わっているだろから、敢えて今日書く。ともあれ、現在発刊されている競馬週刊誌は、老舗の「週刊競馬ブック」とサンスポ系の「週刊ギャロップ」が双璧。かつてはそこに報知系の「競馬報知」も加わり3強時代を形成したこともあった。

1971年創刊の競馬報知は東京を中心とした東日本地域に、毎週十五万部を発行してきた。特徴を一言で言えば馬券中心主義。その週のメインとなる重賞の予想が半分以上の頁を占め、特に厩舎情報では、日刊紙ではひと言で終わってしまうような関係者のコメントなどが、余すところなく掲載されることで人気を博した。ただ、発売地域が東日本ということで当時勢いを増していた関西馬の情報に弱かったことに加え、93年に創刊された週刊ギャロップの煽りを受け、「ファンファーレ」と名を変えたのち98年に廃刊となっている。

93年10月の創刊から瞬く間に若いファンの心をつかんだのが週刊ギャロップ。「馬券」よりも「レジャー」としての競馬に軸足を置くスタイルで、読者参加のPOGや競馬場のグルメ情報など、既存週刊誌にはなかった企画を次々と打ち出した。秋元康氏がコラムの執筆陣に加わっていたことも、いま思えば興味深い。衝撃だったのは、前日の重賞レースのグラビアがカラーで掲載されたこと。カジュアルな内容だけがクローズアップされがちなギャロップだが、当時の常識では不可能とされていたことを実行してみせた“媒体力”も、ギャロップの人気を考える中で実は見逃せないファクターのひとつであろう。

Gallop 

こちらの写真はギャロップの創刊号。表紙はこの週の秋の天皇賞に出走予定だったメジロマックイーンで、掲載記事には「JRAがアラブレースの廃止を通告」や「美浦トレセンに坂路コースが完成」というものがある。新参の雑誌と言いつつ既刊22年目。歴史を感じますね。

週刊競馬ブックは3誌の中でもっとも古い64年の創刊。正統派競馬ファンならびにホースマンの教科書として、今もその立場が揺らぐことは無い。こういう時代に本格路線を貫くことの難しさを知る身としては頭が下がる思いもする。それでいて若手のライターやフォトグラファーにも頁を提供することも厭わない。成熟されたジャーナリズムの姿がそこにある。競馬週刊誌はその国の競馬文化を映し出す鏡。これからも競馬の奥深さを届けてほしい。

 

***** 2015/02/15 *****

 

 

 

|

« 馬券的中と引き換えに | トップページ | 火曜日は放馬に注意 »

競馬」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 馬券的中と引き換えに | トップページ | 火曜日は放馬に注意 »