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2015年2月24日 (火)

府中で味わう築地の味

日曜の最終レースが終わってから1時間ほど府中市内で時間を潰さなければならない事情があり、うどんでも食べるべぇと府中駅近くの『汁るべ家』の暖簾をくぐった。

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そしたらこのメニューが目に飛び込んできたのである。

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『鳥藤』(とりとう)と言えば築地の名店。狭い路地の狭い店は普段から行列が絶えることがない。その味が競馬帰りの府中で味わえるのだとしたら愉悦である。頭の中に詰まったうどんへの思いを振り払い「親子丼ください!」と叫んだ。

出来上がりを待つ間に考えたのは、先ほど競馬場で伺った某馬主氏との会話である。

一般に「馬主」と聞くとホットな人種というイメージを思い浮かべるかもしれないが、実は彼らはクールさも十分備えている。もちろんここで言う馬主というのは、いわゆる「クラブ会員」ではない。両者の間には決定的とも言える差がある。それをは一言で表せば一頭の馬に対する責任ということになろうか。

馬の一挙手一投足から目を離さず、精神状態にも目を配り、合理的かつ冷静な―――場合によっては冷徹な―――判断を下す。ハナの2着に敗れてあからさまに消沈したりはせず、勝って驚きはしても無邪気にハシャいだりはしない。

昨年のオーナーランキングで1~4位までをクラブが占めた。そのトップの座に君臨したのは、総口数400口のキャロットファームである。大勢の小口会員がGⅠ馬の“オーナー”となる時代だからこそ、オーナーシップというものをあらためて見直したい。以前私は一口出資クラブで競馬を楽しむファンの代表のような立場に置かれたことがあるから、こんなことを言うのは気が引けるのだけど、やはり自分で一頭を持たねば馬のことは何も分からぬのであろう。その馬主氏との会話の中身を、ここで詳らかにするわけにはいかぬのだが、思い返すほどに含蓄が深い。

親子丼が運ばれてきた。

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親子丼というと、「ふわふわ」とか「とろとろ」といった具合に“子”の美味さばかりがクローズアップされがちであるが、『鳥藤』の親子丼はそうではない。ゴロっと大きな“親”が存在感を存分にアピールしているのである。ぎゅうっと噛めば、赤身肉本来の深い旨味が溢れ出し、しかるのちに玉子とダシをまとったご飯を一気にかき込む。美味い。さすが『鳥藤』の名を掲げるだけのことはある。

人の話も、親子丼の鶏肉も、しっかり噛み応えがある方が嬉しい。

 

***** 2015/02/24 *****

 

 

 

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コメント

うどんばかりでなく、たまには親子丼も良いですよねhappy01
私の好みはディープインパクトが現役当時まで麻布十番にあった「さ和鳥」でしたが、神楽坂→八丁堀と移転を重ねてかつての輝きを失ってしまいましたsad

投稿: 店主 | 2015年2月26日 (木) 08時15分

私のお勧めは、ミシュラン星を獲得した
http://tabelog.com/tokyo/A1316/A131603/13020372/

ぎたろう軍鶏 炭火焼鳥 たかはし
のランチメニューの親子丼です。

お隣はおにやんま五反田店です。

今度、汁るべ家行こうと思います。

投稿: tsuyoshi | 2015年2月26日 (木) 06時05分

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