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2015年2月23日 (月)

Tapitの産駒たち

昨日の東京競馬場では、メインのフェブラリーS以外でも大歓声が湧き上がるシーンがあった。9レースに行われたヒヤシンスSは、ダートのオープン特別という一見地味な存在でありながら、その出走馬からサクセスブロッケンやアグネスデジタル、さらにはコパノリッキーといったフェブラリーS優勝馬を輩出してきた出世レース。来年のフェブラリーSで主役を務めるような3歳馬が、この中にいるかもしれないと思えば、ファンのボルテージが上がるのも無理はない。なにせ、この日はフェブラリーSの当日である。

そういう意味ではゴールデンバローズの勝ちっぷりは、来年のフェブラリーSを予感させるに十分だった。若干出負けして道中は10番手。直線坂下でも、まだ前との差は6馬身以上ある。だが、やおら馬群の外に持ち出されると、一頭だけ別次元の脚色で一気に前を捉えた。逆に3馬身半もの差をつけたのだから圧勝である。楽な競馬でなかった分だけ、そのスケールは計り知れない。

Golden 

父は話題のTapit。昨年の北米リーディングサイアーは、今シーズンの種付け料が前年の15万ドルから、30万ドルへと倍増したという。我が国でも、ゴールデンバローズだけでなく、タップザットやシンボリタピットが早々とオープン入りを果たすなど、産駒の活躍が目覚ましい。

Tap 

日本でもっとも知られたTapit産駒と言えばテスタマッタ。GⅠ2勝を含む重賞4勝の成績を残して昨年引退した彼は、実はTapitの初年度産駒である。その当時の種付け料は1万5千ドル。それが10年後に20倍になるのだから種牡馬事業の世界は恐ろしい。ちなみに、今年デビューするかもしれないヘヴンリーロマンスの2013の父もTapitだそうだ。注目を集めること必至であろう。

Udon 

ヒヤシンスSが終わって『むぎんぼう』でかきあげうどんを啜っていると、同じテーブルについた2人の若いファンが、「テスタマッタが日本で種牡馬になれなかったのは納得できない」と憤慨していた。昨年の根岸S7着を最後に現役を引退したテスタマッタは、そのまま韓国に渡って種牡馬となったのである。「貴重なTapit直子のGⅠ馬を、むざむざ流出させた関係者は先を見る目がないのかな」。相手もそう言っている。ずるずるとうどんを啜りながら、私は黙って彼らの話を聞いていた。

Testa 

ゴールデンバローズの圧勝ぶりを見た直後だから、なおさらそう感じるのであろう。だがしかし、種牡馬Tapitのブレイクは、なにも昨日今日に起きた出来事ではない。昨年のテスタマッタ引退の時点で、既に米国ではトップクラスの評価だった。日本国内のみならず、関係者は米国からのオファーも探っていたはず。そうした諸々の結果の韓国行きでなのある。

こうなった以上、ゴールデンバローズやタップザットの方で種牡馬入りを期待してはどうだろうか。両馬とも次走はUAEダービーを展望しているという。勝てば文句なしだろう。

 

***** 2015/02/23 *****

 

 

 

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