« 金曜日はカレーの日 | トップページ | ダートの状態を見極めろ »

2015年2月20日 (金)

土曜日の男

関東圏における土曜競馬のテレビ中継といえばテレビ東京の「ウイニング競馬」。

その番組内で解説を務められている原良馬さんは、1933年10月のお生まれだから、なんと御年81歳! この年齢になってなお、電車に揺られて競馬場に通い、その上テレビカメラの前で矍鑠たる振る舞いを続けられていることには、もはや感銘を通り過ぎて驚きを禁じ得ない。他の出演者が尊敬の念を込めて「レジェンド」と呼ぶのも頷ける。

己が同じ歳になった時に、果たしてここまでできるだろうか……。

―――なんて想像力を働かせる以前の問題として、既に現時点で「疲れた」とか「眠い」とか言って競馬をサボっているのだから、もはや比べる資格すらあるまい。なにせ相手はレジェンドである。

しかし上には上がいる。昔、浦和競馬場にズバ抜けて高齢の予想記者がいた。あやふやな記憶で申し訳ないが、たしか90歳くらいまで現役で予想を続けられていたはず。騎手経験もおありだったらしく、それゆえ予想も他の記者とはひと味違っていた。明治生まれで、予想稼業は昭和初期からと聞けば、そも年季が違う。

原良馬氏が競馬記者となったきっかけは、スピードシンボリが野平祐二騎手の巧みな手綱捌きで馬群から抜け出し、菊花賞馬アカネテンリュウを鼻差退けた1969年の有馬記念。このレースの特集記事を「週刊読売」に書いたことがすべての始まりだった。このとき原良馬氏36歳だから、業界入りは決して早い方ではない。それでも45年以上に渡り、スマートで分かりやすい予想や解説をファンに提供し続けてきた。

Ryouma 

もっと若い時分には、俳優座の養成所に所属されていた経験を持つ。同期は市原悦子さんや大山のぶ代さん。競馬好きで知られる森田芳光監督の映画「愛と平成の色男」で、バーテンダーの役を好演されていたことも今となっては懐かしい。俳優から競馬記者へ。なんと華麗な転身であろうか。テレビやトークショーで見せる落ち着いた語り口や身のこなしは、様々な経験がもたらす賜物なのであろう。土曜日はテレビの前でレジェンドの予想を楽しむのも悪くない。

 

***** 2015/02/20 *****

 

 

 

|

« 金曜日はカレーの日 | トップページ | ダートの状態を見極めろ »

競馬」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 金曜日はカレーの日 | トップページ | ダートの状態を見極めろ »