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2015年1月15日 (木)

老体にムチ打って

昨日は伝統の第59回船橋記念が行われた。

やれ老化が著しいとか、やれ船橋は遠いとか、もういいかげん疲れたなどと言ったところで、船橋競馬場の方が近所に来てくれるわけでもない。エイヤっと重い腰を上げ、文字通り老体にムチを打って出かけたのである。ビシビシ!(ムチの音)

船橋記念で人気を集めているは6歳牝馬のマスターエクレール。父の Elusive Quality は聞き慣れぬ名前だが、実は昨年の2歳女王・ショウナンアデラの母の父に登場している。こういうトレンドには理屈抜きで注意しておきたい。理屈を探していたら、1000mのレースなどあっと言う間に終わってしまう。その船橋1000mで圧勝した前走の勝ち時計は58秒3。これなら重賞でも足りないことはない。しかも51キロの軽量である。

Master 

一方でこのレースにはヤサカファインとナイキマドリードの2頭の9歳馬が出走してきた。ロジユニヴァースやブエナビスタの同期だと聞けば、思わず頭が下がる。トシを理由に出不精になりかけていた己を恥じねばなるまい。

レースでは、そのナイキマドリードが3番手追走から直線に向くと、馬場の真ん中を貫くように伸びて、逃げたマスターエクレールをクビ差交わしたところがゴール。9歳馬ながら見事優勝を果たした。SⅢとは思えぬ派手なガッツポーズには、むろんそれなりの理由がある。

Nike 

前走、浦和のゴールドカップではまさかのブービー。管理する川島正一調教師も「年齢的な面で心配」と弱気な発言をしていた。前走大敗の9歳馬に大きな期待はかけられない。それが本音であろう。それが、6キロの斤量差をものともせずに同厩の人気馬を差し切って見せたのだから、関係者が驚いたのも無理はない。「馬に脱帽」という川島師の言葉が、それを端的に表している。

手綱を取った川島正太郎騎手が「天国の親父に届いているかな」と言えば、川島師は「直線で親父が乗り移ったようだった」と振り返ったこの一戦。昨年亡くなった川島正行調教師の御子息二人による船橋記念4連覇達成のレースとなった。半世紀以上の歴史を誇る船橋記念における壮挙である。

辛口で知られた故・正行師も、この結果には満足しているに違いない。いや、あるいは「5連覇を目指せ!」とハッパをかけるだろうか。となればナイキマドリードは10歳での挑戦である。最近ではことあるごとに老化を口にする私としても、考えさせられることしきり。わざわざ船橋まで来たかいがあった。

 

***** 2015/01/15 *****

 

 

 

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