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2015年1月12日 (月)

心の老化

あれはシンデレラマイルの大井だっただろうか。レースの合間におしゃべりをしていたカメラマンの方から「2014年はどんな年でしたか?」と訊かれ、ひと呼吸置いてから、こう答えた。

―――おのれの老化を感じた年です。

そう口にしてからシマッタと思った。このシチュエーションにネガティブな答えは相応しくなかろう。だが100%本心から出た言葉でもある。それ以外には全く頭に浮かばなかった。

肩こり・腰痛に加え、老眼の進行も甚だしい昨今だが、私が感じたのは身体の老化ではない。言ってみれば心の老化である。

それに気付いたのは忘れもせぬ昨年の9月22日のこと。午前中を府中某所で過ごした私は、バスと電車を乗り継ぎ2時間かけて船橋競馬場にたどり着いた。自分の馬が御神本訓史騎手の手綱で走るのである。しかし結果は惨敗。競馬場には10分ほど滞在しただけで、今度は神奈川にある自宅まで1時間半かけて帰らねばならない。

そう思ったら、急に途方もない疲労感に苛まれた。今までに感じたことのない、強大な疲労感である。なんでこんな無駄なことをやっているのだろう。なんでこんな遠くまで時間と金をかけてわざわざやって来たのだろう。なんでこんなに疲れるんだろう―――。

何かがプツリと切れた感じがした。考え始めたらもう止まらない。それまでの私なら南船橋駅へ走り、京葉線を使って最短距離で帰るところだが、「座れるから」という理由で遠回りの京成線を使うことにした。

もう、こんな遠くまで来れない……。

船橋競馬場駅のホームで電車を待ちながら、つくづくそう感じてしまったのである。実際、翌日の日本テレビ盃を休んでしまった。秋のダートグレード路線の開幕を告げる大事なレース。普通なら休むなんて考えられない。それだけに留まらず、平和賞にも、クイーン賞にも行かなかった。船橋所属の馬主でありながら、昨年9月22日を最後に船橋競馬場には足を踏み入れてないのである。暇さえあればせっせと競馬場に通い、足を骨折しながらそれでも安田記念に駆け付けたかつての自分を顧みれば、症状は重篤と言わざるを得ない。

Funabashi 

競馬は競馬場で見てこそ面白い!

私はことあるごとにそう訴えてきた。だが、もはやそんな偉そうことを言える立場ではない。今年届いた年賀状には「足を悪くして競馬場に行けなくなった」という一文があった。世の中にはそういう人もいる。それならたとえ2時間かかっても、競馬場に行ける自分は幸せではないか。それは分かっている。なのに気持ちが向かない。これは心の老化であろう。明日から新年の船橋開催が始まる。

 

***** 2015/01/12 *****

 

 

 

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