« ブックメーカーJRA① | トップページ | ダートの季節 »

2015年1月17日 (土)

ブックメーカーJRA②

「日本国内で海外のレースの馬券を買えるようになる」という報道に対し、そんなもの既に海外のブックメーカーのサイトで買えるじゃないか、と昨日付で書いた。

だが、JRAの窓口で馬名入りのちゃんとした馬券を売るというのなら話は別。本来なら、そこまでして初めて「日本で馬券を買える」と言い切れると思うのだが、どうだろうか。ちなみに海外のレースを買えるようになれば、新聞・専門紙はちゃんと馬柱入りで予想を立てる。それくらいのことはする。

どちらにせよ、法改正の手続きよりも、システムの変更の方が大掛かりになる可能性はある。特に競馬場やウインズの発売システムはパンドラの箱だ。開けたら何が出てくるかわからないし、開け方を知る人間すら数少ない。「競馬は18頭以内で行う」という不文律が生まれて間もなく四半世紀。凱旋門賞やメルボルンカップをちゃんと売るなら、この頭数制限をシステムから取り去る必要がある。それは「2000年問題」以来のイベントにもなりかねない。

だが、それをやらずに済む方法もある。18頭を超えるレースを発売する場合、JRAが17頭を指定し、残る1頭分の枠を「それ以外」にまとめてしまえばいい。どうせ単勝しか売らないのだし、オッズもJRAが決めるのだから、最初はそれでもいいのではないか。そもそも、2、3頭をまとめて1頭として扱う、世界にも類を見ない「枠連」を発売している国の主催者である。できないことはあるまい。大穴を狙いたい向きには、システムの抜本改修が終わるまで我慢してもらおう。

Harp 

ところで、昨日から「JRA」とばかり書いてきたけど、今回の法改正が目指すのは、海外レースの馬券を国内の「競馬事業者」が販売できるようにすることである。したがって大井や船橋でも売るケースがあるかもしれない。でも、JRAとまったく同じ馬券を売りに出したところで、たいていの客はJRAで買うのがオチ。そこで独自性が求められる。例えばオッズだ。

海外の競馬場の場内で営業しているブックメーカーで馬券を買う時は、自分が勝つと思う馬にいちばん高いオッズを掲げている業者から買うのが一般的。IPATではハープスターが1.5倍であるのにSPAT4なら3倍もつくとする。ハープスターの馬券を買おうと思っている人なら、迷わず後者で買うだろう。とはいえ、実際にここまで大きな差をつけることは難しく、1.5倍と1.55倍程度の差がせいぜいかもしれない。住宅ローンの金利みたいなもの、と書いたら叱られるかもしれないが、いずれにしても得な方を選ぶのが消費者心理でもある。

ただ、国内の業者間でオッズのばらつきが出ることを、今回の法改正は容認するのだろうか。そもそも、次の国会は安全保障関連法案や農協改革関連法案など重要法案が目白押し。競馬法改正案の成立自体が楽観視できる状況ではない。

 

***** 2015/01/17 *****

 

 

 

|

« ブックメーカーJRA① | トップページ | ダートの季節 »

競馬」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ブックメーカーJRA① | トップページ | ダートの季節 »