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2015年1月 6日 (火)

【駅麺探訪④】直久@川崎

戦前の我が国には「ラーメン」という言葉はなかった。

いや、どこかにあったことは間違いないが、少なくとも現在のように定着はしていなかった。横浜税関を退職したある人物が、ラーメン店の嚆矢となる『来々軒』を浅草に出店したのが1910年のこと。中華街から招いた料理人が作る「支那そば」が人気を呼んだ。その後「支那そば」や「中華そば」の名で瞬く間に広まったが、「ラーメン」の呼び名が定着するのは、1958年発売の「日清チキンラーメン」の爆発的ヒットまで待たなければならない。

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川崎駅改札内に『直久』というラーメン店がある。そのルーツは、1914年に甲府で創業した支那そば専門店だというから、今年でなんと101年目。その後、1967年に銀座に進出を果たした時の店名は『らーめん直久』だから、「支那そば→ラーメン」の呼称の歴史をほぼ辿っている。銀座の長老によれば、「行列のできるラーメン屋の、元祖中の元祖」と言うべき存在が、この『直久』だったそうだ。

そんな歴史ある一杯が駅の立ち食いで気軽に味わえるのだから食べぬ手はない。醤油味のすっきりしたスープに相性抜群の縮れ麺。具材はネギ、チャーシュー、メンマ、そして海苔。この潔さこそ支那そばの王道であろう。これで1杯430円。安い。

Naoq2 

改札を一歩外に出て、右に曲がれば駅ビル「川崎アトレ」の地下街に『なんつッ亭』『らぁめん大山』『めじろ』『いまむら』『くにがみ屋』『本丸亭』という屈指の人気店が軒を連ねており、左に曲がった「ラゾーナ」にも人気ラーメン店が多数出展している。そんな激戦区にあって、いつ見ても客が絶えない『直久』の存在感には感心させられることしきり。川崎開催の折には、百年の歴史が詰まった一杯の為せる業を堪能したい。

 

***** 2015/01/06 *****

 

 

 

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