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2015年1月27日 (火)

乗り替わり

先週は中山、京都、中京の3場で重賞が行われた。本命馬の圧勝あり、伏兵馬の粘り込みもあり。悲喜こもごもの週末を過ごされた方も多かろう。個人的には、勝った3頭がいずれも乗り替わりでの勝利だったことに興味を惹かれる。

もともと乗り替わりでの騎乗では、普段にも増して気合が入るもの。それが重賞ならばなおさらだ。結果が出なければ、次に声が掛かることはない。プレッシャーは当然ある。だが、逆に結果を出せばその馬が自分のお手馬になる可能性だってゼロではないのだから、モチベーションも高まる。

土曜の京都牝馬Sを勝ったケイアイエレガントには、本来なら昨年の福島牝馬S制覇を含め8戦連続して手綱を取った吉田豊騎手が乗るはずだった。だが、同じ日の中山アレキサンドライトSにベルゲンクライという馬が出走する。吉田豊騎手にとっては、ケイアイエレガントもお手馬だが、ベルゲンクライも大事なお手馬。しかもそちらは師匠である大久保洋吉調教師の管理馬である。大久保師は来月末を持って定年引退。ケイアイエレガント陣営にしてみれば、できれば吉田豊騎手に乗ってもらいたかったかもしれないが、こればかりは事情を斟酌するしかない。

むしろ、たまたま内田博幸騎手が空いていた幸運を喜ぶべきだろう。むろん内田騎手にとってもラッキーだったことは言うまでもない。なにせ8か月ぶりの重賞勝ちである。一方で、ベルゲンクライの手綱を取り、しっかりとアレキサンドライトSを勝ってみせた吉田豊騎手も素晴らしい。このへん、みんなプロである。

東海Sに出走したコパノリッキーは武豊騎手の手綱に替わって圧勝。この乗り替わりはオーナーたっての希望で実現した。その期待に応えるかのような4馬身差圧勝。オーナーもさぞや満足であろう。

いわば降ろされた格好の田辺騎手。だがしかし、そのおかげでAJCCのクリールカイザーの手綱が回ってくるのだから、巡り合わせとはなんとも不思議だ。騎手も調教師も昨年のヴェルデグリーンに続くAJCC連覇達成。そのヴェルデグリーンは昨夏、不慮の病でこの世を去っている。「弔い合戦のつもりで臨んだ」というクリールカイザーに田辺騎手が乗って勝ったことは、いくつかの偶然が重なって生まれた奇跡に違いない。レース後、相沢師は「縁というものはあるんだね」と呟いた。万事塞翁が馬なのである。

Feb 

ゴールドシップの不可解な凡走という助けがあったとはいえ、行く馬がいないと読んだ田辺騎手の積極策は見事だった。最近の田辺騎手は乗り替わりに滅法強い。昨年挙げた重賞5勝のうち3勝が乗り替わりでのもの。最低人気のコパノリッキーに乗り替わって勝ったフェブラリーSは、このドラマの序章に過ぎなかったのかもしれない。

 

***** 2015/01/27 *****

 

 

 

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