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2014年12月27日 (土)

ホープフルな競馬

有馬記念当日の名物レース・ホープフルSが今年から重賞に昇格。しかもいきなりのGⅡ格付けには驚いた。過去の勝ち馬にウイニングチケットやエアシャカールがいるとはいえ、昨年の勝ち馬がエアアンセムで、一昨年がサトノネプチューンである。果たしてこれでレーティングが足りるのか?

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―――なんて心配をしていたら、GⅡのホープフルSは昨年までのオープン特別のホープフルSが昇格したのではなく、昨年まで阪神の最終週に行われていたラジオNIKKEI杯2歳S(GⅢ)が、中山に施行場所を移し、名前を「ホープフルステークス」に替えた上でGⅡに昇格を果たしたというのである。だからレーティングの問題はないらしい。ややこしい話ですね。そこまでして今年からのGⅡ格付けにこだわる必要があったのだろうか。

分かりやすく言えば、今年から「過去5年のホープフルS勝ち馬」みたいなデータを紹介するにあたっては、

2013年 エアアンセム
2012年 サトノネプチューン
2011年 アドマイヤブルー
2010年 ベルシャザール
2009年 アリゼオ

ではなくて、

2013年 ワンアンドオンリー
2012年 エピファネイア
2011年 アダムスピーク
2010年 ダノンバラード
2009年 ヴィクトワールピサ

とするのが正しいということ。実際、スポーツ新聞にはそのように掲載されている。だが、ちょっと待って欲しい。昨年のホープフルSの優勝馬がワンアンドオンリーであるはずがないではないか。JRAが2歳レース体系の整備を進めるのは勝手だが、我々ファンの記憶を無理矢理ねじ曲げるような真似はしてほしくない。競馬は記憶のゲームでもある。

そういう意味でも2006年のホープフルSは忘れられぬ一戦だ。ディープインパクトのラストランとなる有馬記念の前座のホープフルSに、ディープインパクトの弟・ニュービギニングが登場してきたのである。

兄と同じ勝負服。兄と同じ武豊騎手。そして兄と同じようにポツンと最後方からレースを進めたニュービギニングが、3コーナーから徐々に進出を開始すると、12万人を集めたスタンドから地鳴りのような歓声が上がった。ニュービギニングの脚色は衰えることなく、馬場の真ん中を堂々と突き抜けて先頭に立つ。スタンドの興奮はもはやオープン特別のレベルではない。それは間違いなくGⅠレースの光景だった。

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ディープインパクトとの別れを惜しむファンたちは、新たなヒーロー誕生の予感に安堵したことだろう。実際に涙を流すファンもいた。しかもそれがディープインパクトと血を分けた弟だと思えば、勢い期待も高まる。あれほどhopefulな空気に包まれた競馬場というものが、かつてあっただろうか。ニュービギニングのその後の成績を言い出すのは野暮。ホープフルSは、そういうレースであり続けてほしい。

 

***** 2014/12/27 *****

 

 

 

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コメント

あの展開でエピファはよく粘りましたね。せめて直線入口までヴィルシーナが先頭で頑張ってくれれば、また違った結果になっていたかもしれません。

投稿: 店主 | 2014年12月29日 (月) 09時49分

うわーよく覚えていましたね。

私は調べたらニュービギニングが皐月賞に
出走していたのにびっくり。

有馬は外枠でもエピファネイアからです。

投稿: tsuyoshi | 2014年12月28日 (日) 06時41分

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