« 【駅麺探訪②】えきめんや@川崎 | トップページ | 【駅麺探訪番外編】深大寺そば@立川 »

2014年11月 3日 (月)

【駅麺探訪③】奥多摩そば@立川

文化の日にふさわしいネタかどうかは分からないが、駅そばの話を続ける。

私が学生の頃は友人同士で「あそこのは美味い」「この駅の天ぷらはサクサクだ」「あの駅は最悪」などと、駅そばの話題で十分時間が潰せたものだだった。なにせ店を出しているのはたいてい地元の業者である。各駅ごとにまるで店が異なるのだから、当たり外れがあって不思議はない。名店の誉れ高き大宮駅や八王子駅などを通るときは、わざわざ電車を降りてホームの駅そばをすすった記憶がある。

ところが国鉄の民営化とともに、かつての「日本食堂」から生まれ変わった「日本レストランエンタプライズ(NRE)」は、地元の業者を次々と排除していった。現在、首都圏のJRの駅で見かける『あじさい』『小竹林』『湾岸そば』『菜の花』といった駅そばチェーンは、屋号こそ違えど全てNREの傘下である。そこでは同じ材料と統一的なマニュアルをもとにそばやうどんがつくられており、駅ごとの違いはもはやない。

Okutama 

立川駅の『奥多摩そば』は、古くから地元の中村亭が暖簾を守ってきた。「おでんそば」で駅そばファンにも人気の一軒である。だが、その名店も今はNREに乗っ取られており、おでんそばはメニューにあるものの、麺やダシはほかの駅とまったく同じ味がする。

Oden 

しかも、このおでんそば、府中本町駅の『小竹林』でも冬になるとメニューに載るのである(※下写真)。競馬の行き帰りに食べたことのある方もいらっしゃるのではあるまいか。

Honmachi 

系列店なのだからメニューの貸し借りが問題にはならないことはわかる。立川に比べて10円高い価格設定はわずかばかりの気遣いであろうか。だが、こうなってしまっては立川名物もなにもあるまい。

Odenudon 

確かに千葉駅や津田沼駅のように、かつてはどうしようもない代物を出していた店が、チェーン化によって救われた例があることも否定できない。だが、駅ごとのそばやうどんの違いを楽しむことはできなくなった。NREはそれを「進歩」と呼ぶのかもしれないが、文化的な側面から見ればやはり退行とみるべきであろう。

 

***** 2014/11/03 *****

 

 

 

|

« 【駅麺探訪②】えきめんや@川崎 | トップページ | 【駅麺探訪番外編】深大寺そば@立川 »

グルメ・クッキング」カテゴリの記事

競馬」カテゴリの記事

コメント

私も学生の頃、兎に角小腹が空いて駅の立ち食いそば屋によく行ってました。
立ち食いそばなのにそば通気取り(笑)
確かに何処の駅のそばが...とは話していましたが、
最近は小腹が空いてもそば食べたら腹一杯。

その後、昼食、夕食食べれなくなるので駅の立ち食いから足が遠のいております。

旅行で地方の駅の立ち食いそばの珍しいメニューを見て
食べたいなーは思いますが、立ち食いそばで腹を膨らませて、
その後、名物料理を食べれなくなっては困るので、
そこでも敬遠。

しかしチェーン店の中でも贔屓の店はあります。
箱根そば、ゆで太郎

奥多摩そばも昔よく行きましたが、乗っ取られていたとは(笑)

投稿: tsuyoshi | 2014年11月 5日 (水) 13時38分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 【駅麺探訪②】えきめんや@川崎 | トップページ | 【駅麺探訪番外編】深大寺そば@立川 »