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2014年11月 7日 (金)

ノベンバーSのその先に

明日土曜の東京10Rに予定されているのは、準オープンクラスのノベンバーS。その昨年の勝ち馬をご存じだろうか。そう、先日の天皇賞を制したスピルバーグである。

Spirbarg 

JC2連覇の女傑や皐月賞馬を破り、古馬中距離路線の頂点に登り詰めた同馬も、1年前は一介の条件馬に過ぎなかった。彼のみならず、シンコウキングやショウワモダンといった名前が勝ち馬に名を連ねる出世レースである。今年の出走馬の中に将来のGⅠ馬がいてもおかしくはない。

だが、現実は厳しいということも書いておこうか。写真は2005年のノベンバーSを勝ったマチカネキララ。3歳馬ながら直線で並み居る古馬をごぼう抜きにして、単勝オッズ1.3倍という圧倒的人気に応えてみせた。

Kirara 

この時点でデビュー以来の戦績は5戦4勝。唯一の敗戦はディープインパクトに敗れた神戸新聞杯だけである。重賞ウイナーの母親にサンデーサイレンスという配合。しかも藤沢和雄厩舎所属。いずれ重賞を勝つのはもちろんのこと、秋の天皇賞さえも狙える器と周囲が期待したのも無理からぬ話だった。

だが翌年、オープン特別を勝ったまでは良かったが、エプソムカップ、札幌記念と3着に敗れ、天皇賞に出走することは叶わなかった。結局は、重賞タイトルとも縁のないまま道営への移籍を余儀なくされている。物事は思うように運ばないもの。競馬はその典型に違いない。それを思えば、重賞未勝利のスピルバーグが天皇賞に出走できたこと自体が、まず幸運であった。前哨戦を勝ちながら天皇賞を回避したラストインパクトやエアソミュールに感謝すべきであろう。

ちなみにこのノベンバーSは藤沢和雄調教師が得意としているレースとして知られる。1992年のセンショウダッシュを皮切りに、95年シンコウキング、02年ハッピーパス、05年マチカネキララ、10年レッドシューター、12年サトノギャラント、13年スピルバーグと都合7勝。特にここ4年間で3勝は凄い。

今さら確認するまでもないがノベンバーSは条件戦である。したがって、出走条件に見合う馬が、上手い具合にこの時期にスタンバイしていなければ、出走させることすらできない。そういった制約がある中で、しかも勝利していることは驚きにも値する。まあ、調教師本人は条件戦ごときをたくさん勝っても嬉しくはないのだろうけど(笑)

そんな藤沢厩舎からは、今年はホーカーテンペストが出走する。こうなれば注目せぬわけにはいくまい。

 

***** 2014/11/07 *****

 

 

 

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