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2014年11月17日 (月)

ダートステイヤーたちの悩み

昨日の東京10R晩秋Sは1600万条件のダート2100m戦。1番人気のドコフクカゼが後続を5馬身も置き去りにする圧勝劇を演じた。

Bansyu 

実力伯仲の準オープン戦でこれほどの大きな着差がつくのは珍しい。たいていはクビとかアタマとか。大きくても1馬身である。同じ準オープン・ダート2100mの赤富士Sをソリタリーキングが勝った時は2馬身差だったが、それでも「強い!」という声があちこちから上がった。その後の同馬の活躍を見れば、周囲が感じた強さは間違っていなかったことになる。それが今回は5馬身なのだから、なお凄い。

ドコフクカゼはダートばかりで5勝目を挙げたことになるが、その距離の内訳は1700m、1800m、2000m、2100m、2100mと徐々に伸びてきている。その血統を見れば、母の父フレンチデピュティに母の母の父はリアルシャダイ。距離が伸びて真価を発揮するのも頷ける。

だが、今回の圧倒的強さを見てしまったことで、かえってドコフクカゼの今後にひとつの心配が生じてしまった。これだけ強い競馬をしたのに、JRAにはダート2100mの条件の重賞が用意されていないのである。10月阪神のシリウスSの2000mがダート重賞最長距離。だが「ダート2000m」とは名ばかりで、下手すりゃ「ダート1922m+芝78m」である。そんなおかしな条件もどこ吹く風と、意に介さないでくれれば問題はないのだが、現実はダジャレで済まされるほど簡単ではない。

ダートの準オープンクラスの舞台としては、この東京2100mが最長距離。しかも、金蹄S、丹沢S、赤富士S、晩秋Sの年4鞍しか実施されない。オープン入りを目指すダートのステイヤーたちは、ひとまずここを目標とする。

この4つのレースの歴代勝ち馬を眺めていてあることに気付いた。

2000mを超えるダート重賞がJRAから消えた2010年以降、ダート2100mで実施された準オープンのレースの勝ち馬の中から、JRAのダート重賞優勝馬はおろか、JRAで勝利を積み重ねることができたのは、わずかに3頭しか出ていないのである。ソリタリーキングのブリリアントS、トーセンアレスの障害未勝利、そして降級の恩恵を受けたドコフクカゼの今回の晩秋Sのみ。今後増える可能性もあるが、準オープン勝ちを最後の勝利として競馬場を去った馬も少なくない。JRAに目指すレースがない以上、それも仕方ないものと頷ける。

「長距離はダートグレードレースの領域」とする見方があることは承知しているが、準オープンを勝っただけでダートグレードの出走馬に選出されることはほぼ不可能。だからユーロビートのように地方に移籍してしまうという馬も現れる。だが、仮にそこまでを見越して番組を編成をしているのだとしたら、主催者としての矜持などもはやあるまい。

ドコフクカゼの2着だったクラージュドールに騎乗したムーア騎手は、「多分ないだろうけど2400mなら勝てる」とコメントした。その通り、ない。彼は口の聞けぬ馬の代わりに、ダートのステイヤーたちの声を代弁したのであろう。

 

***** 2014/11/17 *****

 

 

 

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コメント

成田特別がありますやん…と思ったら、あれはハンデ1000万でしたね(^_^;)。

やはりダイオライト記念しかないですねぇ……厳しいですね。

投稿: さっさん | 2014年11月18日 (火) 08時07分

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