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2014年11月30日 (日)

快速エイシンバーリン

今日の京阪杯で8着だったヘニーハウンドが、前走のオパールSで叩きだした1分6秒7の勝ち時計は、京都芝1200mのコースレコード。それでエイシンバーリンの名前を久しぶりに耳にしたことを思い出した。それまで17年間破られることのなかったレコードタイムの持ち主が、エイシンバーリンだったのである。

あれは97年4月のシルクロードSだったか。フラワーパークやヒシアケボノといった一流スプリンターのハナを叩いたエイシンバーリンは、淀の1200mを一気呵成に逃げ切った。2着ビコーペガサスにつけた4馬身という着差はスプリント戦では大差にも等しい。しかし周囲が驚いたのはその勝ち時計だった。着順表示板に計時されたタイムは驚愕の1分6秒9。我が国競馬史において、6ハロン1分7秒の壁を初めて破ったのは、サクラバクシンオーでもタイキシャトルでもなく、芦毛の快速牝馬・エイシンバーリンである。これはもっと評価されて良いと思う。

そんなスピードを誇る彼女でも、GⅠのタイトルには手が届かないのだから競馬は奥が深い。引退レースとなった98年のスプリンターズSでは、同じくここを引退レースに定めたタイキシャトルを従えて果敢に先行したものの10着と敗れた。

Eisin 

久しぶりに名前を聞いたエイシンバーリンだが、既に繁殖も引退し、現在ではフォスターホースとして余生を過ごしているとのこと。聞けばメラノーマ(黒色悪性腫瘍)を患っているという。これにはシービークロスもオグリキャップもハクタイセイも苦しめられた。芦毛馬の宿命でもある。もうエイシンバーリンは現役当時のように全力疾走する必要はない。のんびり過ごしてもらいたい。

先週の大井で勝ったヴェラクルスはエイシンバーリンの息子。お父さんは現役時代に4度対戦し、引退レースでも一緒に走ったタイキシャトルであるが、ナイターの光に輝くその芦毛の馬体は、母の印象を色濃く出している。

Vera 

ヴェラクルスはこれでデビュー以来3戦3勝。クラシックとは無縁の3歳シーズンとなってしまったが、タイキシャトル自身がそうであったように、産駒にも完成までに時間を要するタイプが多い。サマーウインドなどは3歳秋までに未勝利脱出を果たせず、一度は地方に転出しながら、ついにGⅠのタイトルを手に入れたではないか。慌てる必要はない。

 

***** 2014/11/30 *****

 

 

 

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